日本郵船は9月28日、安全キャンペーン「Remember Naka-no-Se」活動の一環として、同社が保有する大型原油タンカーが大阪湾で他船と衝突する重大事故が発生した想定で対応訓練を9月22日に実施したと発表した。
この訓練では、国土交通省海事局、第五管区海上保安本部、神戸海上保安部など多くの社外関係者の協力も得て、実践的な訓練を行った。
事故は「大阪湾を航行中の大型原油タンカーが貨物船と衝突し、損傷個所から貨物の原油流出が発生」と想定。
訓練は、大型原油タンカーの船舶管理会社から事故の連絡を受け、直ちに事故対策本部を設置。対面参加による事故対応とオンラインツールを用いたコミュニケーション経路を確立。
次いで、この事故に関する情報を国土交通省海事局および第五管区海上保安本部に連絡。損傷を受けた大型原油タンカーの船体及び付近航行船の安全確保とともに、油濁防除体制などの対応について、第五管区海上保安本部と連携。
そして、事態の進展に合わせて順次プレスリリースを配信し、模擬記者会見を実施。(会見での登壇者:西島裕司執行役員、樋口久也執行役員)。
同社では、海洋・地球環境・生物多様性の保全に努め、顧客の貨物を安全かつ確実に届けることは、同社グループでの最大の使命とし、今後も地道な取り組みにより、船陸一丸で安全運航の徹底に努めるとしている。
日本郵船/重大事故対応を訓練、ばら積み船とクルーズ船の衝突想定で