ローソンは3月24日、弁当や麺類・惣菜・サンドイッチなどのチルド・定温商品の店舗への配送回数を2023年12月より全国で順次変更すると発表した。
現在、約7割の店舗で1日3回、3割の店舗で1日2回の配送を行っているが、全店で1日2回配送に切り替えることで、配送ドライバーに関わる2024年4月施行の働き方改革関連法への対応やCO2排出量の削減およびコスト抑制につなげていくとしている。
今回の取り組みについては、店舗配送に関わるCO2排出量の内、約8%の削減に繋がる見込みとなる。
ローソンの現在の配送体制は、商品管理の温度帯によって店舗への配送頻度を分けている。弁当や麺類・惣菜・サンドイッチなどの“チルド・定温商品”は1日3回(一部エリアでは2回)、スナック菓子やカップ麺・日用品などの“常温商品”と“冷凍商品”は週5回の配送を行っている。
今回、配送回数の変更を行うチルド・定温商品については、2005年から 2018年にかけて、商品の製造や配送作業の効率化を目的に、1日3回配送から一部エリアで段階的に1日2回配送に変更し、現在は、店舗数の約7割にあたる札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の五大都市圏周辺エリアが1日3回、その他のエリアが2回の配送体制となっている。
ローソンは2021年からAIによる配送ルートの最適化を開始し、現在は東北、関東、中部、近畿、中四国に対象エリアを拡大している。また、2022年からは全国に約100か所ある配送拠点の再編を進めており、配送効率を高める取り組みを推進している。今後、常温商品や冷凍商品の配送についても効率化を進め、さらなる環境負荷軽減と安定的な供給体制の強化に取り組んでいくとしている。
■概要
切り替え時期:2023年12月~2024年3月にかけて、エリアごとに順次全国で切り替え
配送時間帯の変更:現在一部エリアを除き、深夜時間帯・朝・午後の3階に分けて行っているチルド・定温商品の配送を深夜~早朝・午後の2回に集約