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景気動向/国内景気4か月ぶりに改善、運輸・倉庫は大きく改善

2023年04月05日/調査・統計

帝国データバンク(TDB)は4月5日、TDB 景気動向調査(全国)― 2023年3月調査を発表した。

<全国の景気DI>
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それによると、2023年3月の景気DIは前月比1.8 ポイント増の43.9 となり、4か月ぶりに改善した。国内景気は、懸念材料はあるものの人出の増加にともなう消費活動がけん引し、上向きに転じた。今後は、原材料価格高騰など下振れ要因はあるものの、おおむね横ばい傾向で推移するとみられる。

4か月ぶりに全10業界で改善。特に『運輸・倉庫』『小売』『サービス』などで大きく改善、5業種で50台に。マスク規制の緩和にともない消費者のマインドが改善、春休みや歓送迎会、引っ越しなど季節需要も重なり人流が増加し、企業活動へプラスに作用した。

『運輸・倉庫』は、41.2と前月比3.2ポイント増。4か月ぶりに改善。「年度末における公共工事の集中、民間企業の駆け込み発注、引っ越し関連の物流が増えている」(一般貨物自動車運送)など季節需要が起因してトラック輸送を中心に好調となった。

加えて「港湾・車両ともに荷動きが多くなってきている」(普通倉庫)とあるように倉庫業も上向いた。また、先行き不安感の減退から旅行需要の増加や企業のリアルによる研修の実施など旅行業も復調した。ただし、仕事量は回復しつつも、燃料費高騰や人件費増などが不安定要素、だとしている。

先行きについての『運輸・倉庫』企業の声では、「2024年問題で物流がひっ迫し、運賃交渉がしやすくなると期待している。そうなるとドライバーの待遇も改善でき、採用もしやすくなる(一般貨物自動車運送)」との声がある一方、「仕入単価がまだ高く、すぐには回復しないと思う(一般乗用旅客自動車運送)」、「中国の景気が浮揚しない限り良くならない。また、CO2問題で生産量の減少が考えられる(港湾運送)」との声も。

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