アサヒ衛陶は4月11日、中期経営計画に基づく事業多様化戦略の一環として新たな製造及び物流、研究のための拠点の開設について検討していたが、福島県大熊町より大熊町産業用地貸付決定通知書を受領したことで、新たな製造事業所を開設すると発表した。
この産業用地を開発した福島県大熊町は東日本大震災と福島第一原子力発電所事故からの復興の途上にあり、様々な地域復興施策を進めている。その中核となるものの一つに企業誘致があり、働く場の創出による地域経済の活性化及び移住・定住人口の増加を実現していくため、大熊中央産業拠点への立地を希望する企業の募集があった。
同社グループとしてはこの産業用地を利用することは単に同社グループの事業のためだけではなく、東日本大震災復興へ微力ながら貢献することが出来る社会性、大熊町のこのプロジェクトに対する熱心で真摯な姿勢への共感、この産業用地へ進出する他社との事業面での連携などが考えられる意義のあるものになると判断し、借地申し入れを行っていたが、この度、大熊町より審査の結果、同社への産業用地の貸付決定通知を受領したもの。
■計画概要
立地場所：福島県双葉郡大熊町大字下野上字原 大熊中央産業拠点
敷地面積：1万7051m2
事業内容：住宅設備機器の開発、製造、在庫、出荷、
他社、他業界との共同開発、研究拠点、
EV スタンド等を設置した実用化実験
雇用計画：20名（予定）
施設着工：2024年3月（予定）
操業開始：2025年3月（予定）
