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Hacobu/スギ薬局の全物流センターで荷待ち時間削減

2023年05月24日/IT・機器

Hacobuは5月24日、スギ薬局が、トラック予約受付サービス「MOVO Berth(ムーボ・バース)」を導入し、自社運営の物流センター及び外部に運営を委託する全16センターを統一KPIで管理し、荷待ち時間削減をはじめとした物流課題の改善に取り組んだ導入事例記事を公開した。

<MOVO Berthを全センターに導入したスギ薬局>
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それによると、導入の背景として、取引先から物流センターで入荷車両の長時間待機が発生しているという話があった際、スギ薬局で事実を正確に把握する手段がなかった。待機時間は取引先経由のドライバーからの申告でしか把握できておらず、センターがドライバーを待たせているのか、車両の到着時間が早いのか、事実を正確に把握し、問題の本質を見極める必要があった。

そこで、全センターの情報を集約し、統一KPIで管理・改善できる体制を構築。スギ薬局では「品質」と「効率」の観点で5つのKPIを設定。MOVO Berth導入により、KPIのひとつである待機車両品質(「30分以上の待機車両(台数)の割合」)を管理・改善できる体制が整った。またMOVO Berthを全物流センターに導入したことで、業務が標準化され、一つのセンターの改善事例が他のセンターにも展開しやすくなった。

初回に導入した2つの物流センターの待機状況としては、大府センターでは「2時間以上待機する車両」が全台数の約19%、豊川センターでは約13%だったが、MOVO Berth導入直後には、それぞれ2.5%、0.4%まで減少した。2022年度(2022年3月~2023年2月)は、「30分以上の待機」でKPIを設定。全センターで12万8250台の入荷車両があったが、そのうち30分以上の待機は440台で0.34%に抑えられた。

MOVO Berth導入前は、その日に来る荷物の総量は把握できていたが、車両の台数までは把握できていなかった。MOVO Berth導入により、今日来る車両の台数と入場時間を朝の時点で把握できるようになったことで、残業の予定やスキルを加味した人員の配置が可能になった。

■導入の成果、事例記事の全文・動画
https://hacobu.jp/case_study/3863/

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