商船三井は6月9日、米国シェールガスを原料とした、浮体式LNG生産設備（Floating LNG、以下「FLNG」）の開発を行うDelfin Midstream, Incへの出資を決定し、同社と戦略的出資契約を締結したと発表した。
＜FLNGイメージ図＞
＜FLNGイメージ図＞
この出資契約によって、商船三井はFLNG保有会社へ出資する権利も得ている。商船三井は、これまでに培ってきたLNG船の建造や運航ノウハウを活かして、Delfin社のプロジェクト推進を支援する。
Delfin社のDudley Poston CEOは「商船三井とのこの戦略的な契約を締結できることを大変嬉しく思っている。商船三井の広範な海運・海洋分野の専門知識は、Delfin社の低コストで洗練されたFLNG事業の更なる実現性の向上に寄与しDelfin社に大きなメリットをもたらす。商船三井による出資は、現在計画中の最初のFLNGの最終投資判断（FID）に活かされる。商船三井は長い歴史を持つLNG業界のリーディングカンパニーであり、浮体式LNG貯蔵再ガス化設備（FSRU）などの革新的な事業を積極的に行っている。私たちは、今年後半にFIDを行う過程で商船三井と連携していくことを楽しみにしている」と述べている。
商船三井の橋本剛社長は「この度Delfin社とのパートナーシップを発表でき嬉しく思っている。これまで当社が築いたLNG輸送船やFSRUプロジェクトなどで得た豊富な専門知識を活用し、共同でプロジェクトを推進していく。まずは最初のFLNGの最終投資判断（FID）に向けて共同で取り組んでいく」と話している。
