商船三井は2月26日、新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO)の助成事業「水素社会構築技術開発事業/地域水素利活用技術開発」の一環として、中部沖縄トラフのマグマ等を熱源とする再生可能エネルギー「海底熱水」の熱エネルギーを利用したLED点灯実証に世界で初めて成功したと発表した。
実証は、NEDOの助成を通じて商船三井が全体を統括し、海洋研究開発機構(JAMSTEC)、海上・港湾・航空技術研究所、東京海洋大学、地熱技術開発、elleThermoなどと連携して実施。
中部沖縄トラフの海底熱水噴出孔から噴出する熱水を熱源として、得られた電力で海中のLEDライトを一定時間制御し、連続して点滅できることを確認した。
実海域で海底熱水の熱エネルギーを利用してLEDを点灯させた実証は世界初で、海底環境下での温度条件・発電性能・耐久性に関する基礎データを取得することができた。
今回の結果と、中部沖縄トラフなど一部海域で最大60GW規模の発電ポテンシャルがあるという試算を踏まえ、別海域での熱水資源調査・発電モジュールの開発・長期連続試験運転などを段階的に進めるとともに、海底熱水を活用した「海底での発電→洋上プラントで水素・アンモニア・合成燃料製造→船舶はじめ幅広く燃料供給」という一連のバリューチェーンについて、技術的・経済的な成立性を関係機関と共同で検証し、海底熱水を基盤としたゼロエミッション燃料モデルの商用化を目指す。

