日本郵船、RightShip社、Solverminds社の3社は8月16日、2023年6月、日本郵船グループの船舶管理業務の共通プラットフォームであるNiBiKi(ニビキ)とRightShipのデータプラットフォームであるRightShip Platform(ライトシッププラットフォーム)の一部を連携するシステムを開発したと発表した。
これにより、船主・船舶管理者とRightShip間でのPSC検査結果に関するデータ共有において大きな業務効率化が見込まれる。
RightShipは船舶の評価・格付け会社であり、PSC検査、船齢、旗国などの情報を元に、各船をスコアリング(点数付け)している。各船のスコアは荷主や用船者にとって船舶の契約に関して重要な参考情報になる。
これまでは船主・船舶管理者がPSC検査のデータをRightShipと共有する際、本船がNiBiKiに入力した情報を、双方の担当者が電子メールでのやり取りを通じて各データプラットフォームに手作業で入力していた。
この連携によって、この入力の二度手間が解消され、船主・船舶管理者は本船から受信したPSC検査のデータを即座にRightShipへ提出可能となる。さらに、PSC検査の指摘事項を元に船主・船舶管理者が立てた是正計画をRightShipでも完全に可視化でき、是正計画の承認まで一気通貫で行うことができる、という効果も期待できる。
今回開発されたシステムはRIGHTSTOREで新たに開始されたサービス「Port State Control(PSC) Submission API」の第一号であり、今後、海運業界全体で更なる進展が予想される同様の業務効率化サービスにおけるベンチマークとなることが期待される。
Shippio/基幹システム連携API提供開始、国際物流効率化を支援