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国交省/大雪での大型車立ち往生防止で3つの柱提示

2023年12月01日/3PL・物流企業

国土交通省物流・自動車局は12月1日、2020年以降の大雪により、関越道、北陸道等において多くの大型車両が立ち往生したことから、3つの柱とする大雪時の立ち往生防止対策を実施していると発表した。

<関越自動車道の立ち往生発生状況 2020年12月18日>
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3つの柱とは、(1)車両対策(冬用タイヤの装着やチェーンの携行・装着の徹底)、(2)運送事業者対策(輸送の安全を確保するために必要な措置の実施、運輸局による指導・監査)、(3)荷主対策(荷主への周知体制の確立)。

このうち、運送事業者(トラック・バス運送事業者)対策として、「1.年末年始の輸送等に関する安全総点検の実施項目『6.大雪に対する輸送の安全確保の実施状況』について」、を重点的に確認をお願いしている。

また、運送事業者は、大雪時等輸送の安全の確保に支障を生ずるおそれがあるときは、運行の中止等の指示、冬用タイヤの溝の深さ、滑り止めの措置が講じられていることの確認等、輸送の安全を確保するために必要な措置を講じることが必要としている。

そして、雪道において、悪質な立ち往生事例が発生した場合は、監査で事実関係を確認した上で、講じた措置が不十分と判断されれば行政処分の対象となるとしている。

荷主に対しては、「大雪などの異常気象による突発的な事象により、運送経路の変更や運送の中止などの必要が生じ、その原因となった事象がやむを得ないと認められる場合には、運送経路の変更等を認めるよう」、協力を要請している。

さらに、「大雪などの異常気象により、運送に支障を来すことが予め予想される場合には、配送拠点に留置する在庫の積み増しや、予定されていた配送時間の前倒し、運送可能域内での物資の融通を行うことにより、トラック事業者への不要不急の運送依頼を控えてもらうよう、協力を要請している。

年末年始の輸送等に関する安全総点検実施要綱
https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001707568.pdf

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