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東京ロジファクトリー/神奈川県、埼玉県、東京都で新センターを開所

2023年11月01日/物流施設

東京システム運輸グループの東京ロジファクトリー(TLF)は11月1日、2024年4月から2025年12月に、3地区ブロック(神奈川県厚木市、埼玉県鶴ヶ島市、東京都羽村市)での新センター開所を予定していると発表した。

2~3千坪(6600m2~9900m2)規模の総合物流サービスを行う業務を数社から受注しており、それぞれ開設 準備プロジェクトを設置。オペレーション運営と生産性管理、安全管理を推進、教育を強化した準備期間が設けられており、TLFの既存センター内にて事前トレーニングを行う。

<厚木愛川物流センター>
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神奈川県厚木市の新センターは、シーアールイー社の開発する厚木市内陸工業団地内の物流施設、ロジスクエア厚木Ⅱを全棟賃貸借し、2024年4月より「厚木愛川物流センター」として稼働する。

立地は国道129号(厚相バイパス)至近、圏央道「相模原愛川IC」から3.2㎞、東名高速「厚木IC」から約11㎞に位置し、東名阪からの首都圏ストックポイント機能や多くの物流センターが集結している人気のエリアであり、2024年問題対策など、同市内の内陸工業団地には新設物流施設の建設が予定されている。東京ロジファクトリーは、2001年から神奈川県央エリアに物流倉庫を開設、以降業務の拡大・拡充を続けており5棟で約7万5300m2(約2万2800坪)に増床している。また、BOX型の物流センターで複数荷主の運営管理を得意としており、既設物流センターとの人材雇用やシフト管理での連携を行い、ドミナント戦略を更に推し進めて行く。

倉庫は約1万8421m2(約5572坪)、4層BOX型で倉庫部分2層~4層(3階~5階)には空調設備を導入する。温度管理の必要な物品と近年の気温上昇に伴う従業員の労働環境を整備する。

現在、取扱予定の荷物は食品ドライを予定しているが、一部に新規荷主向けのスペースがある。荷主の物量や製品事情に考慮し、保管スペースは区画毎やパレット単位など幅広く対応する。

<鶴ヶ島第2物流センター>
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埼玉県鶴ヶ島市の新センターは、2024年5月に竣工を予定するT―LOGI鶴ヶ島を東京建物と全棟契約し、2024年6月より鶴ヶ島第2物流センターとして稼働する。

鶴ヶ島第2物流センターは川越市、鶴ヶ島市、坂戸市の3市に跨る富士見工業団地に位置し、圏央道は坂戸IC4.2㎞、圏央鶴ヶ島IC5.3㎞。関越自動車道は鶴ヶ島ICから4.4km。国道は407号2.1㎞と物流アクセスが良く、東武東上線若葉駅から2㎞と雇用環境にも優れている。東京建物と同社は、更地の状態から建設プロジェクトチームを立上げた。チームでは、営業可能な顧客層の想定を行い、将来にわたる自動搬送機のレイアウト、倉庫内作業員動線を分析し、倉庫内スパンの柱間を設定。また、近隣の従業員確保を行うため、トラックヤードと駐車場台数の規模の設計に比重を置いた。バースは、ブレースを設置しない構造としており、荷卸し作業時間の低減を図る。構造は、4階建ての約7000坪。倉庫上層階には空調設備が導入され、28℃以下の物品保管が可能。停電時の24時間非常用電源が導入される予定。

<写真は(仮称)羽村物流センター>
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この物件は東京都多摩地域にあり、工業専用地域ながら多摩地区特有の住居地域に隣接している希少性を持つ。近年、準・工業地域は、既存インダストリアル物件からの売却入札が多く、高騰が続いていることから、倉庫建設での事業採算に影響。その反面、顧客ニーズは、サプライチェーン上の小売店向け、中堅規模ECの物流ニーズが依然と高い。そこで、就労人員確保、倉庫業法による営業倉庫免許の取得なども視野に、限られた土地スペースでの一斉接車の課題をクリアしつつ、環境エシカル視点で24時間稼働、騒音への配慮も重視した、1万3823.22m2の物流センター開発を計画。

プロジェクトチームでは、用途地域特性である建蔽率70%に着眼し、全天候型バース(車路と内部トラックバース)、約2010m2を整備する拠点開発プロジェクトを進めて来た。

東京システム運輸グループは、3年前に立案したグループ中期経営計画10年ビジョンに向けた物流事業拡充構想がある。これに基づき、今年がグループ創立55周年に当たることから、記念事業として物流センタープロジェクトを複数始動。TLFの羽村市域の物流施設としては5拠点目となる予定で、多摩地区内のドミナント戦略を強固に推進して行く。昭島、瑞穂、武蔵村山と同様に、羽村地区にも相互補完ネットワークが構築できることになる。

同社は東京・神奈川・埼玉の16号、圏央道のエリアに集中して拠点を構えるドミナント戦略を展開し、倉庫・人材・車両をエリア内で効率よく運用し顧客の物量波動対応が強みとしている。鶴ヶ島第2物流センター近隣には既に鶴ヶ島物流センター、川越第2物流センターなどの営業倉庫が半径2.0㎞内にあり、グループの輸送会社、東京ユニオン物流の川越営業所とも連携が期待でき、同エリアのサービスをより強化していくとしている。

■施設概要
名称:東京ロジファクトリー (仮称)厚木愛川物流センター
所在地:神奈川県厚木市上依知
敷地面積:1万33.04m2(3034.99坪)
延床面積:1万8421.66m2(5572.55坪)(予定)
規模:倉庫4層
設備:荷物用EV2基
垂直搬送機2基
倉庫内空調設備 等
稼働予定日:2024年4月~

■施設概要
名称:東京ロジファクトリー 鶴ヶ島第2物流センター
住所:埼玉県川越市竹野14-1
用途地域:工業専用地域
敷地面積:1万492.26m2(3173.90坪)
延床面積:2万3632.41m2(7148.80坪)
階層:4階建
開設時期:2024年6月1日(予定)

■施設概要
名称:東京ロジファクトリー 羽村物流センター
所在地:東京都羽村市神明台四丁目
用途地域:工業地域
敷地面積:6932.37m2(2097.04坪)
延床面積:1万3823.22m2(4181.53坪)
竣工予定:2025年2月(予定)
設備:倉庫内空調設備

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