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ウェザーニューズ/位置情報と気象データで港の滞留船舶数を予測

2024年02月15日/IT・機器

ウェザーニューズは2月15日、港に滞留する船舶数を予測する新サービス「Berth Waiting Forecast」の提供を開始したと発表した。

<Berth Waiting Forecast>
20240215weather - ウェザーニューズ/位置情報と気象データで港の滞留船舶数を予測

「Berth Waiting Forecast」では、船舶自動識別装置(AIS)と各港湾のデータを組み合わせることで、滞船状況をリアルタイムに表示。7万隻を超える船の位置情報、気象条件、季節、曜日を組み合わせた独自のAI解析モデルによって、港湾ごとのリアルタイムな滞船隻数や滞船日数、1 週間先までの滞船隻数を予測することができる。

同サービスを利用することで、海運会社は目的地の港湾の混雑を想定した運航計画を策定することができ、想定外の燃料消費やCO2排出量を削減することが可能。また、船体への海洋生物の付着防止や、用船契約や人員の手配の最適化など、長引く滞船リスクを軽減できる。

現在は、主要港湾に加えてブラジルやパナマ運河周辺の港湾など、過去に干ばつや大雨・洪水によって封鎖や大規模な滞留が発生した港湾で予測の提供を開始しており、今後は利用者のニーズに合わせて予測エリアをさらに拡大していく予定。AISのデータを解析することで目的地への到着予定日を算出し、予測へ反映させるなどのバージョンアップも予定している。

海運業界では、強風・高波・台風などの気象現象や、季節、曜日によって、船が目的地に到着しても港湾で長期間待機しなければならない場合がある。また、船の待機期間が長引くことで、その後の運航計画の変更や想定していない燃料消費が生じるなど、ビジネスに広く影響することから業界全体の課題となっており、ウェザーニューズではこれらの課題解決に寄与するため、新サービスの提供に至った。

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