コクヨロジテムは、2024年7月からコアタイムなしのフルフレックスタイム制度を導入した。この結果、多様な働き方、働き方の選択肢を拡大できる点から、生産性向上にもつながったとした。
同社は昨年1月から、物流センターにフレックスタイム制度を導入。当初はコアタイムありの制度でスタートし、社員の45%以上が活用した。この結果を受け、コアタイムなしの制度に拡充することに踏み切った。
コアタイムをなくす制度拡充に向けては、今年2月からトライアルを実施。繁忙期でもリスクなく活用できるかを検証した。
アンケートの結果、大きなリスクがなく制度が活用され、社員の60%が繁忙期中にフレックスを利用し、繁忙期の方が多く活用されていたこと分かった。このことから自身で裁量権をもてたことで仕事の調整ができ、昨対比の実績から長時間労働の削減にも副次的に効果があったことが明らかとなった。
同社はこれを受け「フルフレックスタイム制度により労働時間を柔軟に調整できることで生産性向上につながり、従業員にとっても事業経営にとっても有効な制度であることが証明された」としている。
多様な働き方を実現するための選択肢の一つとして、今後も物流業界の働きやすい環境整備に寄与していく考えだ。
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