ヤマト運輸と京セラコミュニケーションシステム、Packcity Japanは9月11日から、車道を走る中速・中型無人自動配送ロボットにオープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」を搭載した移動型宅配サービスの実証実験を始める。北海道石狩市緑苑台東地区の一部エリアで行う。
無人自動配送ロボットは、走行中は遠隔から監視者がモニタリングし、状況によっては遠隔操縦。車道実証は、北海道運輸局から保安基準緩和認定を受け、北海道警察から道路使用許可を取得、石狩市の協力を得て実施する。
実証は10月下旬まで、期間中、朝9時から夜9時まで運行する予定。
利用できるのは実験エリアの住民で、ヤマト運輸の個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ」に登録した人。
着払いや代金引換、クール便などは対象外だが、自宅から徒歩1分圏内の宅配ポイントにPUDO搭載の移動型宅配サービスが停車する。
ロボットが自宅近くに来ると通知が届き、ロボットから荷物を受け取る仕組みだ。
EC市場の拡大などにより宅配便個数が増加する一方、ラストワンマイル配送では、多頻度で小口の配送やドライバー不足などの課題が深刻化している。
3社は自動配送ロボットの活用を実験することで、人手不足の解決や、非対面受け取りニーズなどに対応した新しい移動型宅配サービスを検証し、効率的な配送サービスの可能性を追求する。