日本触媒は9月12日、 LiFSI(リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド、製品名:イオネル)について、2028年の商業運転を目指し、新たな設備を福岡県に建設する計画を進めていると発表した。
イオネルはリチウムイオン電池用の電解質として使用され、電気自動車の高性能化(充電時間の短縮化、航続距離の延長、低温環境下の出力向上など)に寄与する。
計画は、9月6日に経済産業省の「蓄電池等の安定供給確保のための取組に関する計画(供給確保計画)」として認定された。投資額は最大375億円、うち供給確保計画の認定による助成金は最大125億円を見込んでいる。イオネル新設備の生産能力は年産 3000トンで、電解質として100%使用された場合のリチウムイオン電池容量は21.4GWhとなり、これを用いた電気自動車は21万台に相当する。
立地場所としては、物流の利便性や自然災害に対する安全性に優れ、ビジネス拠点として数多くの魅力を有する福岡県において、新たに用地を取得して新工場を建設する計画だ。
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