川崎汽船は、新造液化CO2船「NORTHEN PATHFINDER(ノーザン パスファインダー)」が2024年12月27日に竣工したと発表した。
同船は、世界初の本格的な二酸化炭素回収貯留(CCS)プロジェクト「Northern Lights(ノーザン ライツ)」に従事する液化CO2船の2番船。
2024年11月に竣工した1番船「NORTHEN PIONEER(ノーザン パイオニア)」と同様、川崎汽船のロンドンを拠点とする子会社K LINE LNG Shipping (UK)が船舶管理を引き受ける。
両船ともノルウェーに到着後は積地Brevikと揚地Oygardenにて各設備の試運転に従事する計画だ。
なお、同船がノルウェーに回航されるにあたって、1月15日に中継地であるシンガポールにおいて、同じく同社グループが管理するLNG燃料供給船「FUELNG BELLINA(フューエルエヌジー ベリーナ)」より、LNG燃料供給を受けている。
同社グループは、環境に係る長期指針「“K” LINE環境ビジョン 2050」に基づき、自社の低・脱炭素化および社会の低・脱炭素化支援に向けた様々な取り組みを推進している。
CCS事業を積極的に推し進め、液化CO2船の運航を通じて得られる知見を将来の事業開発に活かし、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指すとしている。
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