商船三井は1月30日、グループ会社の商船三井ドライバルクが運航する多目的船「Prima Verde(プリマ ベルデ)」が竣工したと発表した。
鋼材、建機、重機、プラント、鉄道車両、ばら積み貨物などを輸送する船となる。
<Prima Verde>
特徴は、鉄鋼製造プロセスにおけるCO2排出削減量を任意の鋼材に割り当てることでCO2排出量を大幅に削減した、グリーン鋼材を船殻に採用した点。
また、燃焼効率が高くCO2の排出を抑えられるMarine Gas Oil(MGO)専焼エンジンを搭載した。
風力補助推進装置を2本搭載したことにより、風力を推進力に生かし、燃費節減・GHG削減効果も見込む。
グリーン鋼材採用船へのMGO専焼エンジン、風力補助推進装置の搭載は、世界初の事例という。
商船三井グループは環境に配慮した輸送を通じ、2050年までのネットゼロ・エミッション達成を目指す。
■本船概要
全長、全幅:129.66m、23.6m
載貨重量(夏季満載喫水において):1万7611トン
船籍:リベリア