日本製鉄と自動運転システムの開発・運用を手がけるティアフォーは4月9日、大型特殊車両・キャリアを自動運転化する共同開発をプロジェクト推進していると発表した。
このプロジェクトは将来的なドライバー不足や労働環境改善を目的に2023年度から活動を開始。日本製鉄名古屋製鉄所構内の鋼材搬送において、2025年度からの自動運転導入を目指している。
製鉄所構内では、鋼材はパレットと呼ばれる台車に積載され、これを大型特殊車両であるキャリアで搬送している。パレットには鋼材を多数積載でき、各生産工程間の効率的な物流を実現する。
日本製鉄では、搬送効率だけでなく安全性も大幅に向上させるため、キャリアのような大型特殊車両の自動化に取り組んでいる。ティアフォーでは、自動運転システムの開発と運用を効率化するため、使用者の用途に合わせた複数のリファレンスデザインを提供している。
<鋼材とパレットを載せた大型特殊車両>
両社は共同で工場・私有地物流配送向けのリファレンスデザインを活用し、自動運転システムの開発を行っており、これにより自動運転技術を活用し、生産現場における効率化と安全性を高める取り組みを推進していく。