東急建設は4月28日、大規模な物流倉庫などの外壁工事について、施工生産性を向上させる工法を開発したと発表した。
<外壁を構成する部材と水平架台を用いた下地胴縁のユニット化>
新工法では、仕上材である金属断熱サンドイッチパネルを取り付ける際に下地となる「胴縁」をユニット化することで、揚重回数と取り付け工数を低減することができる。
胴縁を取り付ける際、従来の工法では複数点の部材をクレーン等で一つ一つ揚重し取り付けていた。そのため、施工性の向上に向けてこれまでも胴縁のユニット化が検討されてきたが、地組みの精度に課題があったことから、ユニット化した胴縁を取り付ける際に再度設置位置を調整する必要があった。
新工法では、胴縁材の地組みを施工寸法に合わせ制作した水平架台上で行うことで、高い精度でのユニット化を実現。これにより、胴縁材を設置する際の手間を削減できるようになるほか、施工品質の向上にも寄与する。今後は、ユニット化~取り付けまでの一連の作業を標準化し、対象の現場に適用していくとしている。