セイノーホールディングスは6月17日、千葉県と災害時における物資の受け入れ・輸送等に関する協定を締結した。
<セイノーHDの河合秀治執行役員(左)、千葉県の熊谷俊人知事(右)>
今後はそれぞれの人的・物的資源をいかした連携・協力の下、地域の活性化と県民サービスの向上等を推進していく。
協定の内容は6項目で、「物資の輸送」「物資の輸送における荷役作業」「荷役作業に必要な人員および機材の提供」「物資集積拠点の提供および運営」「甲から指示のあった物資集積拠点における荷役作業」「その他、甲が必要と認める支援で、乙が対応可能なもの」を挙げている。
セイノーHDの田口義隆社長は、「近年、地震や台風に加え、高潮や浸水、液状化といった自然災害が多発しており、とりわけ千葉県は首都圏の一角として高いリスクを抱えている。本協定により、千葉県と緊密に連携し、物資の受け入れや輸送体制を強化することで、被災者への支援を迅速に行うことが可能となる。今後も自治体や関係機関との連携を深め、県民が災害時にも安心して生活できるよう、防災・減災の取り組みを一層推進していく」とコメントした。
千葉県の熊谷俊人知事は「千葉県では、『防災県・千葉』の確立を目指しており、災害時の対応を万全にするためには、民間との連携が極めて重要となる。今回、セイノーホールディングスと、こうした協定を締結できることを大変心強く感じている。千葉県として物流体制の充実強化に取り組んでいる中で、セイノーホールディングスは、石川県珠洲市の物資拠点で救援物資の仕分けや管理等を行ったと伺っており、全国に展開された物流ネットワークや輸送に関するノウハウを持っていることに加え、こうした災害支援活動の 経験を持つ企業との協定は、本県が災害に見舞われた際に、救援物資を必要とする人々に適切にスピード感をもって届けるために、重要な協定になると考えている」と述べた。