セイノーHDは6月17日、日本物流団体連合会が主催する第26回「物流環境大賞」で「先進技術賞」と「奨励賞」を受賞したと発表した。
「先進技術賞」を受賞した「山梨県小菅村、丹波山村で進む条件不利地域の物流課題を解決する共同配送の取り組み」は、NEXT DELIVERY、山梨県小菅村役場、 山梨県丹波山村役場、佐川急便、富岳通運、福山通運との共同で実施したもの。
これまで小菅村、丹波山村では、人口減少に伴う地域商店の閉店に伴い、地域住民の買い物に課題を抱えていた。そこで、拠点から長距離を各戸へ個別配送する非効率な既存方式に、新スマート物流を導入。物流各社の配送を集約する共同配送や、軽車両やドローンを活用した買い物代行・フードデリバリーといったサービスを取り入れ、両村の物流効率化とCO2排出削減、買い物不便という地域課題の解決へつなげた。
条件不利・物流困難地域で全般的な物流サービスを維持するため、先進技術であるドローンを積極的に活用し、実験・試行を重ねながらドローンの活用をけん引し、全国各地にも広めている点が評価され、7社連名にて受賞となった。
「奨励賞」を受賞した「富山(高岡工場)からの各拠点配送への輸送モード変更」は、西濃運輸と日本曹達による共同受賞。日本曹達の製品輸送において、日本曹達高岡工場(富山県)から各地への輸送を、トラックによる貸切輸送から鉄道輸送に切り替えるモーダルシフトを実施した。
2024年問題に対する輸送力安定や、CO2排出削減という結果に加え、日本曹達でのトラック確保業務の省力化につなげた点が評価され、2社連名での受賞となった。
今後もセイノーHDは、サプライチェーン全体において環境配慮を促すため、顧客ならびにさまざまなパートナーとの連携を強化し、チーム一丸となって「Green物流」を共創していくとしている。
NEXT DELIVERY/山梨県の条件不利地で共同配送、先進技術賞受賞