日野自動車は2月18日、尿素を必要としない中小型ディーゼル車用NOx、PM後処理システムが新機械振興賞の経済産業大臣賞を受賞したと発表した。
2010年(ポスト新長期)排出ガス規制に適合した「日野レンジャー」、「日野デュトロ」に搭載されているが、車両走行用の燃料である軽油を用いてNOxを低減し、PMはフィルターによって捕集することでNOxとPMを同時に低減する。
尿素SCR+PM捕集フィルターのシステムに対し、尿素水を使用しないため、尿素水にかかわる費用が不要で、補給の手間もない等高い経済性、利便性を実現。
尿素水タンクやSCR触媒等も不要なためコンパクトで軽量なシステムとなっており、スペースや重量で制約の多い中小型ディーゼル車でも広汎な架装に対応することが可能だ。