日立物流の子会社、首都圏日立物流サービスは4月17日、産業ファンド投資法人と「IIF川口ロジスティクスセンター」(埼玉県川口市緑町)の賃貸借契約を締結した。
面積は1万1705㎡、契約期間は7月1日から10年間で、イオングループの首都圏所在の各店舗に商品を供給する物流センターとして運営する。
同施設は、明治ロジテックが賃借していたものの、明治ロジテックの解約申入れにより、6月末日での契約終了が決まり、産業ファンドが新テナントとの交渉を進めていたもの。
リーシングについて、産業ファンドは、明治ロジテックの物流機能効率化を目的としたオフバランスニーズに対して取得したもので、当初より、物流機能集約のため短期間での退去が見込まれていた。
本施設のスペックを最大限活用できるテナントにターゲットを絞った独自のリーシング活動を行い、空室期間なく適正な賃料による収益性の向上と長期安定的な収益源の確保を実現した。
首都圏日立物流サービスは、選定の理由として、首都圏内における希少性の高い工業地域に所在するため24時間の施設運営が可能、首都圏近接立地により短いリードタイムで配送が可能だった。
さらに、周辺に住宅も広がり、流通加工業務を行う上での雇用確保が容易な立地で、施設面においては、あらゆる食品のオペレーションが可能な温度帯設備が完備され、24台の接車バース(ドックレベラー1基を含む)を兼ね備えると同時に配送車両の待機・駐車スペースも確保されている等の点を高く評価している。