井本商運は4月1日、ISO規格海上コンテナによる国内貨物の海上輸送サービス「海コン便」で、6月からISOフル積載コンテナの引き受けを開始すると発表した。
従来、国内貨物の場合は40フィートコンテナの貨物積載重量を20トン(総重24トン)に制限していたが、新サービスでは引受限度を32%増量し、26.5トン(総重30.48トン)とする。
「海コン便」新サービスにより期待できる効果として、製品の競争力をより向上させるための長距離輸送の低コスト化、省エネ化、ドライバー不足、車両不足に対応するための長距離輸送の省人員化(モーダルシフト)、災害時などに事業を継続させる(BCP)ための長距離輸送の多ルート化を挙げている。
3月31日に国土交通省から海コントレーラーに係る新制度が発表され、2015年6月から外内貿別の許可基準が統一されることとなった。
これによって、2012年度から順次措置されてきた「ISO規格海上コンテナを用いた国内貨物輸送」に係る一連の制度改正が全て整ったことと、今後、国内貨物でも輸出入貨物と同等の海上輸送サービスが提供可能と判断した。