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スズケン/免疫療法「キムリア」の国内物流・流通を受託

2019年05月17日/SCM・経営

スズケンは5月16日、ノバルティスが承認取得した日本初で唯一のCAR-T 細胞療法「キムリア」の日本国内における流通をスズケングループが受託することで合意したと発表した。

「キムリア」の製品化にあたっては、患者から採取した免疫細胞は米国のノバルティス製造施設に輸送され、同施設でCAR-T 細胞の加工・培養が行われる。その後、製品化された「キムリア」は日本に輸送され、国内の医療機関に届けられる。この日本国内での市場出荷後の流通業務をスズケングループが担う。

スズケングループは、再生医療等製品の流通プラットフォームの構築に向け着々と準備を進めており、すでに兵庫県の六甲物流センター、茨城県の筑波物流センターにおいては、国内東西における再生医療等製品の流通体制を整えている。

今後は、2019年度中に、中部圏の拠点となる愛知県の名南物流センターにおける流通体制の拡張、ならびに、より緊急性の高い製品を迅速に納品するための拠点として、札幌物流センター、宮城物流センター、九州物流センターへの流通インフラ整備を計画している。厳格な温度管理と確実なトレーサビリティを確保しながら再生医療等製品を流通させるプラットフォームを構築していくとしている。

CAR-T 細胞療法は、患者の末梢血から採取したT細胞に、遺伝子導入により、CD19抗原を認識して攻撃するCAR(キメラ拮原受容体)を発現させ、点滴で患者の体内に戻すことで投与される画期的な免疫療法。

「キムリア」は、本年3月26日に、「再発・難治性CD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病(B-ALL)」「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)」を適応として、国内でCAR-T 細胞療法として初めて、厚生労働省より製造販売承認を取得している。

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