ＩＨＩ／税関向けコンテナ貨物大型Ｘ線検査装置を受注

石川島播磨重工（ＩＨＩ）は、財務省大阪税関および神戸税関から輸入貨物大型コンテナ内の拳銃や覚せい剤などを摘発するための検査システムを両税関向けに各１式受注した。
ＩＨＩにとって初のコンテナ貨物用の大型Ｘ線検査装置受注となるもので、納期は平成１４年２月末。
装置は、Ｘ線によりコンテナ貨物の内部をトラックの荷台に搭載したまま検査する装置で、舶用の大型コンテナを開梱すること無く検査できることから従来に比べ検査時間が大幅に短縮され、物流の効率化を図るもの。
Ｘ線を発生させる電子線加速器２台により縦方向と横方向からコンテナ内部を透視し、透視画像処理装置で透視画像を処理し密度分布などを作画して異物の混入を検査するもので、処理能力は毎時２０台。
ＩＨＩでは、輸入貨物用のＸ線貨物検査装置を平成７年から開発し、これまでに延べ１２台を各地の税関向けに納入している。
今後、国内のみならず海外にも同様の施設導入が見込まれることから、今回の実績を足掛かりに受注をい強化する。
＜装置の構成＞
電子線加速器（米国・バリアン社製×２台）、透視画像処理装置、制御装置、コンテナ搬送装置、遮蔽扉など
＜検査対象最大コンテナ寸法＞
４５フィートドライコンテナ：長さ13 716mm、幅2 438mm、高さ2 896mm
＜納入先＞
①大阪税関
　所在地：大阪市住之江区南港東７－２　
　　　　　　大阪税関コンテナ貨物大型Ｘ線検査場（仮称）
　受注内容：コンテナ貨物大型Ｘ線検査機器一式
②神戸税関
　所在地：神戸市中央区港島９－１１　
　　　　　　神戸税関コンテナ貨物大型Ｘ線検査場（仮称）