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ケンウッド/SCM導入、在庫日数40%削減目標、キャッシュフロー改善へ

2001年06月14日/未分類

株式会社ケンウッド(社長:中野 宏、本社:東京渋谷)は、昨年来サプライチェーンの最適化、新製品開発期間の短縮などを狙って全社規模の業務改革活動を推進、このほど実行段階に入った。
1.背景
事業環境が激変期にある今、事業戦略上の競争要因が変化しており、従来の製品差別性(マーケティング、技術開発)、コスト競争力のみならず、事業のスピード(市場変動に対応するサプライチェーンのリードタイム、新製品開発期間等)が極めて重要な競争要因になっていた。
そこでケンウッドでは「旬の製品を欲しいときに欲しい量だけ供給する」をスローガンに、昨年来全社的な業務改革プロジェクト活動を進めていた。
2.業務改革プロジェクトの主旨
業務改革プロジェクトでは“サプライチェーンの最適化”の観点から、製品開発プロセス面と、製造販売プロセス面の2面から改革を進めている。
製品開発プロセス面ではタイムリーな新製品開発のため、プロジェクト管理の高度化、開発プロセスの効率化、ITインフラの整備を重点施策とし、コンカレントプロセスを実現、設計品質の向上、開発日程の短縮を図る。
製造販売プロセス面では、供給リードタイムを短縮、週次生販(将来日次生販目標)を実現することで、需要変動に対する対応力をつける。
結果、在庫回転率の向上、棚卸資産利益率(ROI)の改善を図る。
(目標)
・売上機会損失削減と開発期間の短縮。
・平均供給リードタイム30%短縮。
・連結在庫日数40%削減。
3.具体的実行施策
(1)SCMによる週次生販
生販リードタイム短縮、週次で計画の見直しを実施。
長野ケンウッド(生産)と国内営業(販売)で4月から本格実施し、順次全拠点へ展開する。
市場変動に対して供給側は数量、時間の面で極力同期化を図り、販売データを取り込み、週次で生販計画を見直していく。
生産性、ライン稼働率を重視しつつ、小ロット化を進め。、生産のスピードアップと変動に対するレスポンスアップを図る。
(2)購買リードタイムの短縮
Web EDI(Electronic Data Interchange)の導入などでEDI化率100%を実現 し、予定計画による発注 と、見込み情報の提供を行う。
(3)企業ポータルによる情報の共有化とコンカレント化
企画プロセス、開発プロセス、量産立ち上げプロセスにポータルサイト導入し、将来、企業ポータルとして全社に拡大する。
設計者のスキルの共有、快適な作業環境の提供、適切なコミュニケーションの実現を進め、開発上流プロセスと下流プロセスのコンカレント化により、不具合の早期発見と垂直立ち上げの実現を実施する。
(4)開発プロジェクト管理の高度化
プロジェクトマネージャ制の導入
マトリクス型組織の実施
プロジェクトの日程共有管理(日程の進捗の可視化)
プロジェクトリソース/損益管理
(5)開発プロセスの効率化
先行技術開発との連携
社外コラボレーションを含めたコンカレント化の実現
3D-CAD(I-DEAS)の活用を促進
3D設計と3D解析を推進
会議体の再定義、統合
(6)設計支援システムの再構築による開発業務の効率化
企業ポータルとの連動による情報伝達の高度化
プリント板設計支援システムの高度化(設計ルールチェック、照合)
CADデータ/部品表データ/設計資料連携管理システムによる不整合、ミスの撲滅
PDM機能の拡充によるデータ再利用の促進、入力作業の削減、入力ミスの削減
経営の意志を反映する部品選定システム
グローバル化対応(多通貨対応、バイリンガル対応)

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