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ヤマト運輸/クール宅急便新静岡センターに新仕分けシステム導入

2001年06月25日/未分類

ヤマト運輸(株)は、6月21日に竣工した新静岡主管支店に、クール宅急便の新仕分けシステムを導入した。
1. 背 景
現在、クール宅急便のベースにおける仕分け作業は、専用の低温仕分け室を使用して行っているが、扉の開閉による庫内温度管理の不安定や、作業効率の面から問題点があるのが現状。
そのため、「低温仕分室全面冷却方式」からメインライン、シュート部等を部分的に冷却する「部分冷却方式」という新しいシステムを導入し、クール宅急便の品質向上と作業効率アップに対応することにした。
       
2. 新システムの概要
一般宅急便を仕分ける自動仕分けラインとクール宅急便を冷却する機能を持った専用ラインを並列に設置した「一般・クール一体型自動仕分システム」により、従来のクール宅急便専用の低温仕分室を設置することなく、仕分け作業中でもさらに安定した温度管理ができるようになっている。
(1) 投入部、シュート部にクールシェルターを設置。(設定温度10℃)
[1] 天井を断熱パネルで囲い、側面は鉄骨の柱のみの構造。
[2] 側面はコールドボックス1本が収まる開口部があり、コールドボックスそのものに壁の役割を持たせている。
[3] それぞれのシュートに独立した冷却機を設置し、それぞれ冷気を循環。
(2) 搬送コンベア部、メインライン部は、コンベアに機密性、防水機能を持たせている。(設定温度15℃)
[1] 上面、側面を視認性、断熱性のある「ポリカーボネート」で囲い、冷却は、シュート部の冷気とラインに設置した冷却機を利用。
(3) スキャナー部、タイミングコンベア部は、低温仕分け室と同様の断熱パネルを用いている。(設定温度10℃)
       
3. 向上ポイント
(1) 温度管理が一層徹底できる。
(2) 一般・クールが同時に仕分けできるため、作業効率が大幅にアップ。
(3) コールドボックスの導線が短縮され、回転が向上。
(4) コールドボックスの入出路が固定されないので、移動が容易。
(5) クールのラインを一般のラインに転用できるため、数量に合せた柔軟な作業対応が可能。
(6) 部分冷却なので、部屋全体を冷却するのに比べて、予冷時間が短時間で済む。
       
4. 導入スケジュール
  6月21日(木)に竣工した新静岡主管支店(静岡県裾野市)に第一号機を導入し、今後のベース新築、増改築においてもこのシステムを導入していく予定。

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