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SAP/次世代サプライチェーン・ネットワーク機能を発表

2001年06月28日/未分類

SAP (NYSE: SAP) は6月13日、mySAPサプライチェーン・マネジメント(mySAP SCM) の機能強化について発表した。
内容は、インテリジェント・エージェントという新しい技術の利用によって、「適応型サプライチェーン・ネットワーク」を管理するというもの。
適応型サプライチェーン・ネットワークとは、サプライチェーンが発展したもので、グローバルな視認性やイベント・マネジメント(追跡管理)、適応性のある計画や実行、また動的な協調処理を独自に組み合わせたものになる。適応型サプライネットワークは、ポータルとエクスチェンジ(電子商取引)を介して、取引企業とのシステム統合やダイナミックな協調処理を実現する。
mySAP SCMの新規コンポーネントであるSAPイベント・マネジメント(SAP Event Management)を使用すると、ネットワーク上においてイベント(情況)の調整と管理をリアルタイムで行うことにより、グローバルな視認性を実現できる。
インテリジェント・エージェントはこれらのイベントに対応して、さまざまな問題解決手段を自動的に起動する。その結果、適応型サプライネットワークは最適化されることとなる。
インテリジェント・エージェント技術により、新しい適応型サプライネットワークの計画と実行が実現する。
SAPとBiosGroup Inc.(コンサルティングとソフトウェア開発を手がける会社)は、適応性に優れたインテリジェント・エージェントを共同で開発する予定で、BiosGroupは、複雑系科学とエージェントの概念をベースにした、適応型サプライ・ネットワークの構築技術を提供する。
SAPは2002年第2四半期に、このインテリジェント・エージェントの第一バージョンを出荷する予定だ。
この適応性に優れた概念を利用すれば、融通性の利かない直線型サプライチェーンを適応型サプライ・ネットワークに変えることができる。
この結果、企業間における製造と物流の管理が高機能化や高速化、効率化され、競争力の強化につながりる。
具体的には、このサプライ・ネットワーク上のあらゆるポイントで需給データを継続的に収集してそのデータを統合することにより、ある需要の発生に対して供給側が対応するまでの経過時間を短縮することができる。
SAPは個々のインテリジェント・エージェント構成を利用することによって、適応型サプライ・ネットワークを構築する企業をサポートする。このサプライ・ネットワークは柔軟性に優れているので、企業のシステム環境に変更が発生した場合、その変更を検知してすばやく対応する。
SAP AGの取締役であるクラウス・ハインリヒ (Claus Heinrich) は「最終的な目標は、急展開する状況を検出して迅速に対応できる、本当の意味で適応力のあるサプライ・ネットワークを構築することです。その結果取引企業は、遂行プロセスにおいて密接な調節と効率的な調整を図ることで、需給バランスを維持し、巧みに連携することができる。グローバルな適応型サプライ・ネットワークに参加する企業が直面する課題は増え続けている。インテリジェント・エージェントは、この課題を解決するうえで重要な存在になる。」
適応型サプライ・ネットワークはもともと、需要動向の変化を検出し、その情報をネットワーク上でリアルタイムに伝達する能力を備えている。イベント・マネジメントとインテリジェント・エージェントは、部品の調達、製品の組み立てと製造、および顧客への配送を遂行し、顧客の期待を満足させて高い利益を上げるために、サプライ・ネットワークの活動全体を監視および調整する。

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