トヨタ／車への情報ネットワークサービス「Ｇ－ＢＯＯＫ」を展開

トヨタ自動車(株)は、車向け情報ネットワークサービス「Ｇ－ＢＯＯＫ」を2002年中頃から展開する。また、このサービスを享受するための車載用情報端末及び通信モジュールを新開発し、同時期に発売される新型車に搭載する。
「Ｇ－ＢＯＯＫ」は、トヨタが展開する会員制情報サービス「ＧＡＺＯＯ」と車向け情報サービス「ＭＯＮＥＴ」、さらに同社が有するナビゲーション技術を融合させた新しいネットワークサービスで、プライベートな移動情報空間としての車の可能性を開拓し、新しいカーライフの創出・提案を狙いに実施するもの。
2002年中頃から展開する「Ｇ－ＢＯＯＫ」は、車両に搭載された情報端末を操作し、車載用通信モジュールからリアルタイムにデータを送受信することができる他、情報端末に設けられたメモリーカードを媒体として、「Ｅ－ＴＯＷＥＲ」（トヨタがコンビニなどへ供給しているマルチメディア情報端末）や、個人のパソコンなどからもデータを授受できるシステムとなっている。
また、情報端末は、運転中における操作性に配慮して、視認性の高いタッチパネルとした他、音声認識機能やデータ－の読上げ機能を有している。さらに、メモリーカードと通信機能を併用したナビゲーションシステムやメモリーカードによるオーディオ再生といった新機能も搭載する。
「Ｇ－ＢＯＯＫ」で提供を予定している主なサービス（データ）は、
(1)情報サービス・・・・・・・・・・・・・・・・ ニュース、天気、株価、ナビと連動した交通情報、 タウン情報等をリアルタイムに提供。
(2)ダウンロードサービス・・・・・・・・ 地図、音楽、電子書籍、映像等をダウンロード。
(3)コミュニケーションサービス・・ 電子メール等の送受信。
(4)エンターテイメントサービス・・ ゲーム、ネットワークカラオケ等を提供。
(5)Ｅコマース・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「ＧＡＺＯＯ」のサービスを提供。
(6)ネットケアサービス・・・・・・・・・・ 車の使用状況に応じて、修理やメンテナンスの情報をタイムリーに提供。
なお、「Ｇ－ＢＯＯＫ」は、「ＧＡＺＯＯ」と会員制やコンテンツ・システムのプラットフォームを統合化することにより、車載端末以外のインターフェース（パソコン、携帯電話など）からもサービスを利用できるなど、会員の利便性の向上を図ると共に幅広い顧客からのご利用を促す方針。