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富士通フロンテックなど/低誘電損失樹脂応用のUHF帯金属タグ

2010年09月10日/IT・機器

富士通フロンテックは9月10日、世界最小クラスのUHF帯金属タグ(超小型金属タグ)を日油、丸紅ケミックスと共同開発したと発表した。

超小型金属タグは、低誘電損失樹脂を応用し世界最小クラスのサイズ9×9×3.7(mm)で、金属面の貼付けで1.5m、非金属面の貼付けで1.0mの通信距離を実現した。パソコン、各種機器、計測器などの各種の物品へのタグの取り付けと読み取りの作業が容易となった。

物品の資産管理、製造工程管理、製品の保守管理など管理システムへの拡大が期待できると3社は見ている。

これまでは、パソコン、各種機器、計測機器、机など各種の物品へタグが取り付けられ管理が行われており、金属性の物品、非金属性の物品において、それぞれに異なる方式のタグが必要で複数の課題があった。

UHF帯の電波は金属面では反射し、金属上で電波が打ち消し合うため、金属面におかれた一般のRFIDタグでは通信できず、金属対応タグは電波の反射においても効率よく受信できる構造、材質としているので一般のRFIDタグよりも大きくなっていた。

また、什器などの非金属筐体品の管理や、非金属でありながら近傍に金属製品がある製品(ノートPC等)では、読み取り性能が落ちRFIDタグの選択が難しい。

今回開発した製品は、富士通フロンテックのUHF帯RFID製品群TagFrontのラインナップに追加する。超小型で金属、非金属といった貼付け物品を気にすることなく貼付けられるのが特徴。共通的に使える世界標準EPC C1G2に準拠したUHF帯パッシブタグ型の超小型金属タグとなる。

超小型金属タグは低誘電損失樹脂の採用により超小型を実現するとともにアンテナパターンの調整によって金属物品、非金属物品に貼付け時の通信距離を大幅に伸ばすことを実現した。これによって、パソコン、各種機器、計測器、机などの各種の物品へのタグの取付けが容易となった。

今後は、物品の資産管理や、製造工程管理、製品の保守管理、レンタル管理等への普及拡大に期待ができる。

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