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トヨタ自動車、住友商事/淡路島に導入した次世代交通システムIMTSが無人運転を開始

2001年10月03日/未分類

トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ 社長:張 富士夫)と住友商事(株)(以下、住友商事 社長:岡 素之)が、「淡路ファームパーク イングランドの丘」(本年4月 兵庫県三原町にて開園)に園内輸送手段として導入した次世代交通システムIMTS(Intelligent Multi-mode Transit System)が、10月より無人自動運転による運行を開始した。
IMTSは、最新のITS技術を用いて、バスをベースとした車両が専用道にて自動運転・隊列走行を行うシステムであり、軌道系交通システムのもつ定時性・高速性・輸送力と、路線バスのもつ経済性・柔軟性とを併せ持っている。今後IMTSは、都市部での公共交通、あるいはテーマパーク・空港等の施設内輸送手段として幅広い活用が想定されている。
トヨタは、同社東富士研究所内にIMTS専用線を建設し、平成11年5月より走行実験を重ねて実用化の目処づけを行ってきたが、本年4月、三原町・(株)ファーム・住友商事の協力を得て「淡路ファームパーク イングランドの丘」園内の2つのエリアを結ぶ輸送手段として導入した。
導入にあたっては、トヨタが車両・システムの開発・製造を、住友商事がシステム設置工事を担当し、運行については、三原町を主体とする第3セクターである南淡路農業公園(株)が、公園運営の一環として担当している。開園以来、ドライバーによる手動運転を行ってきたが、閉園後に自動運転に向けた試運転・調整を行い、10月から本格的な無人隊列運行に移行するもの。
「淡路ファームパーク イングランドの丘」は、グリーンヒルエリア・イングランドエリアの2つのエリアに分かれており、その間約600mに敷設された専用道上を、来園者の両エリア間輸送手段としてIMTSが無人自動運転される。車々間通信等を用いた、非連結による隊列走行のメリットを活かし、休祝日は2台隊列×2編成、平日には1台単独で運行する等の、輸送量の変動に応じた柔軟な運行を行う。
なお、車両は、走行路中央に埋設された磁気レーンマーカーに沿い自動操舵制御され、車々間通信および地上信号装置等による自動ブレーキ制御機能を持つなど安全面には万全を期している。

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