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NTTデータ、大日本印刷、三菱商事、三井物産/食品業界向けのトータルマーケティングを行う新会社を設立

2001年10月03日/未分類

(株)NTTデータ、大日本印刷(株)、三菱商事(株)、三井物産(株)の4社は、共同出資により、食品業界をターゲットとした商品開発から売場作りまでのトータルマーケティングサービスを行う新会社「(株)NTTデータ ライフスケープマーケティング」を9月26日に設立し、10月1日から営業を開始した。
これまでNTTデータが提供していた食卓マーケティング情報システム『食MAPR』事業を新会社に移管し、食MAPにより収集した食卓データの販売およびそのデータを活用したトータルマーケティングサービスを提供する。
【新会社の背景】
近年、消費者ニーズがより多様化し、「今何が売れているのか」という情報を収集したPOSデータなどでは商品の実際の使われ方がわからないため、商品開発などを行う際に必要な「今後何が求められていくのか」を予測することが困難になっている。
特に食品の分野においては、調味料や食材といった商品個々の販売実績を把握することはこれまでも可能だったが、それらがどのような組み合わせで調理され、どんなメニューとして食卓に登場しているかが分からないため、なぜその商品が売れた/売れなかったのかという理由を把握することができなかったが、次の商品開発や販売促進に、有効な企画や施策ができない理由のひとつとなっていた。
上記のような状況から食品業界では、従来のPOSデータ等の販売実績に加え、食卓飲食実態データをもとに消費実態に基づいたマーケティングを行うことが必要となっている。
今回、食MAPによる食卓実態データ収集、分析の実績をもつNTTデータと食品業界におけるマーケティングデータやコンサルティングのノウハウを持つ大日本印刷・三菱商事・三井物産の4社が共同で事業会社を設立することにより、食卓データの提供だけではなく、そのデータを活用した食品業界向けのトータルマーケティングサービスの提供を実現する。
【新会社の事業内容】
新会社は、 食卓情報マーケティングシステム「食MAP」のデータ収集・販売
食MAPデータをベースにした食品メーカー・流通業等に対するトータルマーケティングサービスの提供の2つの事業を展開します。
「食MAP」のデータ収集および販売
食MAPは、首都圏在住の主婦300名をモニタとして、毎日の食卓で、食品・食材が、“どんなメニューとして、どのような組み合わせで調理され、いつ食べられているか”といった「飲食実態データ」を収集し、メーカー・流通業に対して販売するサービス。1999年1月のサービス開始以来、30社以上のメーカー・流通業にデータを提供している。10月1日をもって食MAPに関する全ての事業をNTTデータから新会社に移管し、大日本印刷(株)と商品・サービス販売、コンサルティング業務における協力体制を敷き、三菱商事(株)および三井物産(株)とコンサルティング業務にて協力し営業面で支援を受けながら、今後は新会社において、モニタ数の拡大、首都圏以外の地域への展開等を図り事業を推進していく。
トータルマーケティングサービスの提供
新会社では、商品作りから広告戦略、売場作りまでを一貫したコンセプトにより手がけるトータルマーケティングサービスを提供する。
食MAPデータや購買データからコンセプト作りを行い、そのコンセプトに基づいた開発・営業・広報をトータルで支援する。この複数部門をまたがったコンサルティングを行うことで、商品開発部門と営業・広報部門間の連携を促進し、商品開発時点でターゲットとしている客層や飲食シーンに対して、店頭での販促と広告戦略を連動させ効果的にその商品価値を訴求するといった活動を可能にする。
トータルマーケティングサービスの具体的サービス内容
・商品開発支援サービス
メーカーの商品開発について、食MAPデータに基づき、有望市場の発見から具体的な商品コンセプト作り、店頭での販売促進策の立案までをコンサルティングするサービス。
・商品政策支援サービス
スーパー等の小売業の商品政策(マーチャンダイジング)について、食MAPデータに基づいて支援するサービスです。季節別・週別の飲食実態データから、店頭での販促計画企画等を行う。
・ブランドクリニック&ビルディングサービス
商品ブランドの評価やその広告の効果について検証を行うサービスです。食MAPデータの他、POSデータ等の他社データと組み合わせて、広告の出稿量と購買・消費量との関係を検証する。
食MAPデータの販売は、1000~1800万円/年のオンラインによるデータ提供を中心に、50万円~/件のレポーティングサービスも用意しています。コンサルティングは、対象となる商品カテゴリや請け負う業務の範囲によって異なる(数百万円~数千万円)。
新会社は、5年後に約300億円の市場規模を想定し、そのうち16億円の売上(約5%)を目指す。 *主要メーカー25社に対する独自調査結果からの推計
【新会社の概要】
1.社名 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・ライフスケープマーケティング
(NTT DATA LIFESCAPE MARKETING CORPORATION)
2.設立 平成13年9月26日
3.営業開始 平成13年10月1日
4.所在地 東京都千代田区九段北1-4-1 日本地所ブルックスビル7F
5.代表者 代表取締役社長 斎藤隆 【常勤】
(NTTデータ ビジネス企画開発本部 部長)
6.主な事業内容 ・飲食実態データの収集および販売
・ 商品開発、販売促進、広告宣伝等に関するコンサルティングおよび請負
・ データ収集・分析等に関するソフトウエアの開発
7.資本金 4億3000万円
8.出資比率 NTTデータ 68%(2億9420万円)
大日本印刷 16%(  6880万円)
三菱商事  8%(  3440万円)
三井物産  8%(  3440万円)
9.社員数 10名(営業開始時)

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