本田技研工業(株)は、調達先(部品・材料関係)との開発・生産・購買・物流など、すべてのデータのやり取りを統合する情報管理システム「Information Management of Parts supplier’s Contact and Totalization system (以降、IMPACT-III)」を構築した。10月に国内のお取引先370社への導入を完了し、本格的に運用を開始する。
調達先とのネットワークを統一化し、取引する部品などの情報を迅速、正確にやり取りすることで、ビジネス・スピードのさらなる向上とコストダウンを図るもの。
これまで、ホンダと調達先間でのデータのやり取りは、アプリケーション毎の専用回線、専用システム、専用端末で、図面や品質情報、部品の受発注など、異なる種類のデータのやり取りを、それぞれ異なる方式で行ってきた。
システムの特徴
1.調達先との情報コミュニケーション基盤の統一
・ 自動車業界共通ネットワーク(JNX)に準拠するIPネットワークへの一本化
・ 取引先ポータルとして、接続メニュー及びシステムサービスの一元化
・ 自工会EDI(データ交換)ガイドラインに基づいた国際標準である“UN/EDIFACT”の適用
2.調達先に関するアプリケーションの統合化
・ 受発注システムのWeb化による統合
・ 受発注関係帳票の自工会標準フォーマットの適用 を実施した。
効果として、専用回線の廃止、専用端末の廃止、専用ソフトの廃止、新規EDI採用時のシステム対応の早期化が可能となり、調達先における回線費用、端末費用などのコストダウンやホンダと、調達先全体の業務効率化に結びつく。
また、他社に先駆けた自工会標準の全面採用によって、業界としての標準の普及拡大が促進され、自動車産業全体のIT化、効率化に貢献できるものと期待される。
今後は、2次取引先、3次取引先などを含めたサプライ・チェーン・マネジメント(SCM)展開において、新たにホンダと調達先間で共有化する情報についてもIMPACT‐III上で提供していく予定だ。
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ホンダ/調達先とのビジネススピードの向上に向けた新情報管理システム「IMPACT-III」を構築
2001年10月04日/未分類
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