アイワ／在庫削減、ＳＣＭを推進

アイワ（株）は、売上損益改善のための施策として、年度初頭より、棚卸資産の削減を急務として認識しているものの、販売不振によって棚卸資産の削減が予想したよりも遅れており、年度内には健全なレベルまで在庫レベルを低減することを最重要課題として取り組んでいく。
対応策
・本社執行役員クラスから構成される地域別・カテゴリー別の在庫拡販プロジェクト体制をスタートし、在庫削減を早急に進める。特に売上の減少が大きいミニコンポ等のオーディオを最重点カテゴリーとして取組みを進める。
・全世界の販売部門において、”Inventory Day”と称して、毎月１回はトップマネジメント自らが在庫を視察し、その場で必要なアクションを講ずる活動を行い、特にスロームーブ在庫について、モデル別の拡売策をプランし実行する。
・在庫の削減のために、特に第２四半期以降において、生産のレベルを当初計画に比べ大幅に減少させている。
・本年３月に発足したサプライチェーンマネジメント改革のための全社的プロジェクトである”Agile Project(アジャイル・プロジェクト)”の推進によって、製造・販売を直結した製販の仕組みの導入、製販リードタイムの１ヶ月短縮、製販数量決定の多頻度化、商品設計・資材調達等のプロセス改革などを実行し、早期の在庫削減に結びつける。
・ソニーとの共同購買等による一層のコストダウン
設計上のコストダウンはもちろんのこと、資材調達については、ワールドワイドでの資材体制の強
化によるコストダウンの加速を図るとともに、ソニーとの共同購買も実施する。