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安川電機/世界最大の可搬能力を持つ大形ハンドリングロボット「MOTOMAN-UP350-500」を新発売

2001年10月11日/未分類

(株)安川電機は、6軸垂直多関節ロボットでは世界最大の可搬質量500kgの能力を持つ、大形ハンドリングロボット「MOTOMAN-UP350-500」を 開発し、平成13年9月から販売を開始した。
製品化のねらい
最近、産業用ハンドリングロボットの用途として、自動車産業での自動車のボディーやエンジン、クランクシャフト、それに物流分野における飲料ケースや建材、家電製品のケース、パレットごと などの大形・重量物搬送への需要が増加してきている。
同社では、これらの要望にお応えして、当社大形ハンドリングロボットの従来機種に比べ可搬質量、動作範囲、動作速度など性能、機能を更にアップし、世界最大の可搬質量500kgの能力を持つ、6軸垂直多関節タイプのハンドリングロボット「MOTOMAN-UP350-500」を開発。
これにより、自動車生産ラインや物流分野における搬送工程に対し、大形・重量物の工程間搬送の実現及び搬送領域の拡大を可能にしている。
ロボットによる自動化や高効率化による生産性の向上、ラインの簡素化、省力化が可能になるとともに、フレキシブルなラインシステムの構築が図れる。
同社では、今回開発した大形ハンドリングロボット「MOTOMAN-UP350-500」の展開機種として、ハンド部分とワークを合わせた重量が大となる大形金型の搬送などに対応した 「MOTOMAN-UP350」(可搬質量350kg)、中重量物・大形品で広い搬送領域を必要と することが多いプレス成形部品などの搬送用途に適した「MOTOMAN-UP350-200」(可搬質量200kg)の2機種も同時にラインアップした。
特長
(1)可搬質量は世界最大の500kgの実現で、大形・重量物の搬送が可能
「MOTOMAN-UP350-500」の駆動部は、大容量で小形のACサーボモータとサーボアンプを採用したほか、減速機には支持ベアリングを内蔵したコンパクト構造で高剛性・大減速比が得られ、しかもバックラッシュの少ない減速機を採用。
これらとアームなどの各部の強度・剛性などの最適メカ設計を実施することによって、可搬質量は6軸垂直多 関節タイプでは世界最大の500kg(当社従来機比1.25倍)を実現している。
これにより、搬送対象物の種類や形状、重量など多様なワークに対応したさまざまなハンドを交換できるので、ロボットの汎用性が向上し、大形・重量物の搬送、多品種生産に対応したライン構築が図れる。 
(2)動作範囲の拡大で、大形品の搬送及び広い搬送領域を確保
ロボットのアームを伸ばした前後方向の最大リーチは2542mm(当社従来機比1.25倍)、上下方向の最大ストロークは2761mm(当社従来機比1.38倍)に拡大しました。最大リーチ、上下ストロークの拡大で大形品搬送への対応が可能になったほか、広い搬送領域が確保できるので、収容容積や搬送面積の拡大・有効活用が図れ、ラインレイアウトの簡素化が可能。
 
(3)動作速度の向上による高速ハンドリングを実現
ロボット旋回軸やアーム上下軸などの基本軸部の速度は80°/秒(当社従来機比1.15倍)、さらに、アーム先端の手首回転や振りなどの手首軸部の速度は100°/秒(当社従来機比1.25倍)に高速化している。
各軸の動作速度の向上及び広い動作範囲などのロボット機能をフル活用することにより、形・重量物の高速搬送が実現でき、工程間搬送におけるタクトタイムの短縮による生産効率の向上が図れる。
用途
・ 自動車のボディーやエンジン、クランクシャフトなどの工程間搬送。
・ 食品・飲料ケース、建材、家電製品など、物流工程における大形・重量物のケース、パレットごとの搬送作業。
・ 大形板物や大形ガラスなど、ワークは軽量でもハンド部が大形・重量化しやすいものの搬送。
販売計画
(1)販売開始:平成13年9月10日
(2)販売計画:50台/年
(3)販売価格:1100万円(コントローラ込み)

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