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三井物産/電子調達事業向け総合カタログサービス開始

2001年10月14日/未分類

三井物産(株)は米国リクィジット(コロラド州)と8月に契約締結し、日本で電子調達事業に必要となる総合カタログサービスを開始した。
企業が自社内で管理しなければならない電子カタログを、作成・運用するために必要な総合支援サービス。
現在、企業ではIT化の流れに沿って資材やサービスをインターネット経由で調達する電子調達が進められており、今まで紙媒体で管理していたカタログを電子カタログ化する需要が急速に高まっている。
電子カタログといっても、単に紙カタログを電子データ化しただけのカタログでは企業の電子調達に使用できないのは、企業の調達部門が電子調達に使用する電子カタログには、次のような特徴が要求されるため。
カタログの標準化: 調達担当者が比較検討しやすい様に、各供給者から提供される様々な形式のカタログを標準化する必要がある。同種の商品群(カテゴリ)については調達検討に必要な固有情報(属性)が、全ての商品に対して統一して掲載されなければならない。(例:テレビなら“インチ”、絵の具セットなら“色数”、など)
運用の簡易性: 新たなカテゴリに属する製品が出た際、カタログ構造の変更やカタログ情報の更新を都度外注して行うのではなく、自社の管理下で容易に行えなければならない。
これら特徴を備えた電子カタログが整備されて始めて、各企業が採用を進めている調達支援ソフトウェア上での取引が増え、各企業の期待する投資対効果(人件費削減・時間短縮効果)が実現可能となります。更に比較購買を進めることで仕入価格の低減も見込める。
三井物産は米州・欧州で電子カタログ構築において豊富な実績を持つリクィジット社と組み、分類方法の提供・ソフトウェア販売・カタログ制作アウトソーシングサービス・ASPサービスなど、総合的な電子カタログサービスを日本国内で初めて展開する。
SAPジャパン(株)、コマースワン(株)、日本オラクル(株)などから調達支援ソフトウェアを購入し、電子カタログが必要となる調達部門を主な顧客として、5年後には年50億円の取扱高を見込んでいる。
2.本サービスの詳細内容と利用者メリット
RUS(ラス)  ~標準化に不可欠な分類方法~
リクィジット社の言語・分類学者が開発した情報を整理構成する為の“分類・定義辞書”。階層構造ではなく、12 000強に及ぶ商品グループ(カテゴリ)毎に調達の意思決定に不可欠な固有の属性(例:パソコンなら“ハードディスクの容量”、ペンなら“インク色”など)を定義したもの。“ユーザーが最初に思い浮かべる言葉”を基本として作られている。
顧客に対してはインターネット上で公開され、バイヤ・サプライヤの意見を反映して随時アップデートされる。
RUSは各カテゴリを米国の標準コード体系であるUNSPSCや、欧州のeCl@ssに連動させており、標準コードに対する幅広いニーズにも対応することができる。
RUSを採用することで、 1.カテゴリ構築に要する各サプライヤ間の意見調整が不要となり、電子カタログ導入時間が大幅に短縮される、2.RUSを採用して行われている商取引への参入が容易になる、などの利便性が提供される。
BugsEye (バグズ・アイ)  ~高性能検索用ソフトウェア~
電子調達向け高性能検索エンジン。多様な属性項目を対象とした様々な方法での絞込み検索、UNSPSCやお客様独自のカテゴリ分類に応じた階層検索も可能。検索結果を一覧表示する機能を備え、調達担当者による比較検討を容易にする。 本製品は、SAPジャパンの製品“Enterprise Buyer Professional”及び日本オラクルの製品“iProcurement”にOEM供与されている。
eMerge (イー・マージ)  ~運用に必要なマネジメント用ソフトウェア~
作成した電子カタログをマネジメントするためのソフトウェア。製品の追加・削除や、カタログ情報の自動更新が可能で、カタログ情報の品質チェックに関する多くの機能を搭載している。その他、カタログデータをAriba、Commerce One、Oracle等、様々な調達支援ソフトウェアのXML形式に変換する機能等も備えている。これらの機能によりカタログ管理者の作業を飛躍的に効率化することができ、質の高いカタログ管理が可能となる。eMergeにより、カタログ情報の変更、データのチェック、データフォーマットの変換等といった作業をアウトソーシングすることなく自社で容易に行うことができ、スピードが求められる電子調達カタログのニーズに対応する。
Supplier Hub (サプライヤ・ハブ)  ~供給者向けカタログ管理のASPサービス~
カタログ管理ソフトウェアのASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)サービス。Supplier Hubの利用者であるサプライヤはASPで提供される便利なカタログ管理機能を利用することができ、これによりバイヤ様は自社カタログの構築・メンテナンス負担を減らすことができる。またサプライヤは作成したカタログをRUSを採用している複数の企業へ提供することができ、ビジネスチャンスを広げることが可能となる。
eContent Factory (イー・コンテンツファクトリ)  ~カタログ制作工場~
電子カタログ制作のアウトソーシングサービス。RUSをベースに電子調達に最適な電子カタログ作成業務を請け負う。リクィジットテクノロジー社が開発した様々なソフトウェアを用い、大量・高品質・低価格なRUSベースのカタログを作成する。
Requisiteカタログコンサルティング
電子カタログの構築・メンテナンスに関するコンサルティングサービス。カタログ化すべき製品の選定から顧客ごとのカタログメンテナンスポリシーの策定まで顧客のカタログ運用のアドバイスを行う。

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