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IBM/企業間電子決済で日本の大手銀行と日本IBM藤沢工場が実験開始

2001年11月14日/未分類

IBMは、世界的な金融機関とその顧客企業がインターネットを活用して支払い請求および決済を行うためのフレームワーク確立を推進する、新しく信頼性のある企業間電子決済プロジェクトを日本の大手銀行と協業して日本IBMの藤沢工場で開始する。
試行プロジェクトに参加する金融機間は、東京三菱銀行、日本興業銀行の2行。当プロジェクトにおいて両行は、電子決済ソフトウェアおよびハードウェアをテストしていく。
ソフトおよびハードは、世界の50以上のトップ金融機関から支持されている、安全なインターネット取引のグローバル・スタンダードであるIdentrus Trust Systemと連携稼動するもの。
当プロジェクトは、銀行がインターネットによる決済サービスを顧客企業に提供するという目標への大きな前進となる。このサービス提供により、銀行およびその顧客企業は書面での手続き、または電子データ交換(EDI)経由の支払い請求および決済処理に伴うコストを削減することができる。
書面手続きやその他の企業間電子決済システムにおいて電子決済サービスは、インターネットを活用した低価格、高い可用性、利便性を提供していく。
このWebベースのシステムは、デジタル署名、スマート・カード、暗号化技術などの電子セキュリティーに支えられており、これにより金融機関は電子決済(サービスおよび相互取引)において顧客企業を識別、認証することができる。
Trusted e-payments ソリューション
IBMのあらゆる分野の専門知識を結集した一連の新しいソフトウェア、サービスおよびソリューションを軸に、売り手側と銀行側の双方に信頼できる企業間電子決済を実現。この中には、Identrusの電子決済導入プロジェクト「Eleanor」の仕様に準拠したIBM WebSphere(R) Payment Managerの新バージョン(カセット)などの多機能B2Bミドルウェアがある。
このほかWebSphere MQIやTivoli Policy Director、またJava Cryptography Architectureなどの追加型の強力なセキュリティー・ソフトウェア、IBM 4758 PCI Cryptographic Coprocessorなど最先端のプログラマブル・ハードウェア・セキュリティー・モジュール、そしてあらゆるアプリケーションをIdentrus対応にするDigital Signature Messaging System(DSMS)やXML Digital Signatureパーサーおよびベリファイアーなどの製品群も含まれている。さらに、MQ Series(R)インターフェースを持つ新しいAIX(R)版 ValiCert Transaction Authorityも用意されている。
また、IBMの "Trusted e-payments" ソリューションには金融機関向けIBM Payment Servicesが含まれており、IBMグローバル・サービスから提供開始した。
金融機関向けIBM Payment Servicesは、買い手と売り手、そしてIdentrusメンバーの2行が関与する、信頼性ある電子決済に関して、全領域モデルにわたってグローバル・スタンダードを導入できるよう顧客を支援する。
また、電子決済および電子確認サービスを通じて決済処理を迅速化するとともに、新しいソリューションと従来のプロセスを統合することでコスト管理が図れる。さらに、IBMグローバル・サービスは公開暗号鍵インフラのエキスパート・チームを配備し、Identrus準拠のPKIソリューションの計画、設計、導入に関する金融機関の支援体制を整えていく。
加えて、IBMは同じインフラに基づき構築されるバックオフィス・ソフトウェア・ソリューションを開発している。これにより金融機関は既存および新設のネットワークと社内業務処理システムを統合することができる。これはまた、SWIFTNet for IPなど様々な金融ネットワーク間通信をサポートする。
試行プロジェクトには、日本IBMの藤沢工場およびそのサプライヤー企業が参加する。藤沢工場は現在、従来のEDIシステムを使用しているが、今後サプライヤーによりよいサービスを提供するための実験的な機能強化システムとして、IdentrusおよびIBMの "Trusted e-payments"インフラを活用したインターネット・ベースのシステムをテストしていく。

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