電通テック、ユニックス／ドラッグストアチェーンや医薬品、化粧品、日用品メーカー向けに「DRUG-CRMサービス」事業を展開

（株）電通テックと（株）ユニックスは共同で、ドラッグストアのＦＳＰ（フリークエント・ショッパーズ・プログラム）により収集された顧客の購買データを活用し、主要ドラッグストアチェーンや医薬品、化粧品、日用品等のメーカー向けに「DRUG-CRMサービス」事業を展開する。
「DRUG-CRMサービス」は、ＣＲＭ戦略の策定に有用な顧客分析情報をインターネット上でドラッグストアチェーンや医薬品・化粧品・日用品メーカーへ提供したり、メーカーとドラッグストアチェーンが協働して顧客との関係強化に取り組む活動を支援する事業。
2001年末から開始する予定の具体的な事業は以下の通り。
オンライン顧客情報提供サービス
ユニックスが複数のドラッグストアチェーン傘下の多数の店舗から、数十万人規模のＦＳＰデータ（顧客購買データ）を収集し、顧客データベースとして蓄積する。電通テックは、その顧客データベースを自社開発した独自の購買データ分析ソフトウェア『CLICK Knowledge（クリックナレッジ）』を活用し、ドラッグストア市場における顧客構造の解明やブランド・ロイヤルティーの診断、マーケティング戦略の評価などをインターネット上で行なうことが可能な 「オンライン顧客データ分析サービス」として各メーカーに提供する。
e-CRMサービス
『CLICK Knowledge』による顧客データ分析結果を活用し、実際にドラッグストアチェーンとメーカーが協働して顧客の囲い込みを行なうことができるよう、携帯電話や店頭の情報端末を使用したe-CRMサービスを提供する。
ターゲットとなる顧客別にカスタマイズされた情報や優良顧客への特別なサービスを提供するために、インターネットに接続できる携帯電話を活用した「モバイル・マーケティング・プログラム」と店頭に設置する情報端末“web KIOSK”を活用した「web KIOSKマーケティング・プログラム」を開発中。2002年３月までテストマーケティングを実施し、徹底したシステム検証を行なっていく。
小売業者用に再開発した『CLICK Knowledge』のアプリケーション・ソフトウェア販売
電通テックは、小売業者のニーズに対応するため、メーカーやブランドのCRM用である現在の『CLICK Knowledge』を、小売業者のＦＳＰ管理用に再開発中。ユニックスに販売を委託し、2002年４月から販売を開始する予定。
電通テックは、企業やブランドの顧客資産を最大化させるため、独自のマーケティングソフトウェアやシステムを企画開発し、広告主企業のCRM活動、販売促進活動を支援してきた。そのノウハウと自社開発の『CLICK Knowledge』、ユニックスが流通VANセンターとして持つＦＳＰデータ収集、蓄積のノウハウとを活用し、小売市場において最も成長性の高いドラッグストア市場に焦点を当て、医薬品、化粧品、日用品メーカーのＣＲＭ活動を両社が共同で戦略的に支援していくもの。
目標売上高は、2001年度（2002年１月～３月）１億円、2002年度５億円、2003年度10億円。
用語説明
ＦＳＰ
ポイントカードなどを利用して顧客の継続購入を動機づけ、その囲い込みを図るプログラム。
CLICK Knowledge（クリックナレッジ）
電通テックが独自に開発した市場や顧客を解明する購買データ分析ソフトウェア。市場構造を把握する「基本構造分析」、市場やブランドの顧客構造を解明する独自の「顧客価値分析（特許出願中）」などから成り、簡単な分析条件の設定のみで分析メニューをワン・クリックすれば、アウトプットを得ることが可能なソフトウェア。