IHI／「ＪＡならけん」向けお茶保管用自動倉庫完成

石川島播磨重工（株）（ＩＨＩ）は、奈良県農業協同組合（以下「ＪＡならけん」）から、平成１２年９月に受注した国内最大のお茶保管用の自動倉庫施設が完成、引渡しを行った。
ＪＡならけんは、平成１１年に全国で初めての県内単一農協として統合され、組合員数、預貯金量で日本最大を誇る組合。今回ＩＨＩが納入したのは、ＪＡならけん広域茶流通センター（所在地：奈良県山辺郡都祁村）において、県内各地より集荷された荒茶および製品を冷蔵保管する高さ３０ｍの高層自動倉庫。庫内設備はスタッカークレーン３台、保管棚数３，３１８パレットで、約２，０００ｔのお茶を収容することが可能となっている。
この自動倉庫システムは、マイナス５℃の庫内温度に加え、湿度は常時４５％以下にコントロールされているのが特長で、お茶の葉を新鮮な状態で保存することが可能。
この完成により、高レベルの品質管理とスピーディーな集出荷体制が確立し、生産者から消費者へ安全で質の高い製品を供給することが可能になった。
ＩＨＩは、冷凍・冷蔵自動倉庫の建設で日本のトップシェアーを誇り、お茶の保管施設としては静岡県，鹿児島県などの有名産地向けにも納入実績があるが、建屋一体式の大型自動倉庫を採用したお茶保管用冷蔵施設は、今回のＪＡならけん向けが初めて。