IHIと米国A123システムズ（A123）は10月28日、日本市場へのリチウムイオン電池供給に向けて、共同事業契約を締結したと発表した。
両社はエネルギー貯蔵分野での新規顧客開拓を行い事業展開していくことで合意した。2社は、マーケティング調査と営業活動を行い、有望顧客を開拓するとともに、システム設計と製品供給を行う。IHIは11月1日付で「リチウムイオン電池プロジェクト室」を発足させる。
IHIは、「資源・エネルギー」分野を重要な領域として、2006年から経営メンバーを中心に「エネルギー戦略」を検討する会議を設置して検討を行い、原子力と二次電池を強化する事業として取り上げたIHIは新事業創出を目的として、おもに米国マサチューセッツ工科大学発のベンチャー企業の調査を行い、高精度のリチウムイオン電池を開発・製造しているA123に注目し、関係を深めてきた。
IHIとA123は、自動車メーカー、建機メーカー、住宅メーカー、産業機械メーカーを訪問してPR活動を開始したところ、大きな反響を得ている。IHIは、2011年をめどにエネルギー事業の中核事業にするため活動を展開していく。
