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ゼンリン/子会社「ジオ技術研究所」開発の3Dデジタル地図を提供

2002年03月11日/未分類

(株)ジオ技術研究所は、リアルな3Dデジタル地図の作成技術を開発した。
年内にカーナビメーカー、ソフト開発会社等へ3Dデジタル地図の提供を開始する。ジオ技術研究所は、従来にないリアルな3Dデジタル地図の整備・提供を目的に、(株)ゼンリンが2001年8月に設立した、100%出資の子会社。
ジオ技術研究所が開発した3Dデジタル地図は、建物の壁面テクスチャ、出入り口や駐車場、看板まで含めた外観や、方面案内等の道路標識まで表示し、街並みのリアルな再現性、豊富な情報量が特長。
衛星画像、航空写真等から生成された従来の3次元市街地図とは、全く異なるもので、歩行者やドライバーの視点に立った独自のリアル感を持つ表示を実現している。
また、ゼンリンが保有する道路ネットワークデータとのリンクが容易なデータ構造であり、ナビゲーションシステム等での経路探索・案内や渋滞情報表示に対応可能となっている。
さらに、ゼンリンが整備する詳細な市街地図をベースにしており、地図上の建物別に属性情報をリンクすることができる。これにより、GISの分野での利用をはじめ、各種コンテンツと連携した新しい情報サービスの実現も可能となる。
   
この3Dデジタル地図に関する技術特許を申請しており、詳細な市街地図データをベースとして3Dデジタル地図作成のための外観画像を収集・計測するシステム、及び3Dデジタル地図を生成・編集するシステムの2件。
これらのシステムは、衛星画像、航空写真等では収集出来ない建物等の外観データ収集を高速に記録・計測すると同時に、3Dデジタル地図作成コストの大幅な低減を実現する。
   
ジオ技術研究所は、東京、大阪をはじめとする主要都市のデータ整備を進め、03年3月期に3Dデジタル地図の売上で3億円を計画している。
    
3Dデジタル地図の特長
・高品質、高精度
詳細な市街地図データをベースに、緯度経度情報、高さ情報をリンクした建物外観等の画像情報を3Dデジタル地図化しており、高い精度を実現。
   
・リアル感
ハイビジョンカメラやデジタルカメラを利用して、画像情報を記録するため、実際の街並みをリアルに再現することが可能。
   
・データ構造
カーナビゲーションシステムで利用する際に不可欠となる道路ネットワークデータとのリンクが容易なデータ構造を採用。リアルな立体地図画像による経路誘導やウォークスルー・シミュレーション等を実現。
   
・属性リンク
3Dデジタル地図中の建物一つひとつに属性情報をリンクすることができ、GIS分野での立体地図の利用、様々なコンテンツとリンクした情報サービスを実現。
   
・ロボットリンク
実写画像から生成する「データ」であることから、様々な分野で導入が始まった作業ロボットに、視覚機能として搭載されているCCDカメラがとらえる「データ」とのマッチングに優れている。作業ロボット分野での状況認識に、効率的に適応するデータ提供が可能。
   
・低コスト
実写画像から生成する3Dデジタル地図であるため、同等のリアル感を表現可能なCG(コンピュータグラフィクス)による立体地図等に比べて、10分の1以下のコストで作成が可能。
   
   

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