国土交通省は「RFID技術応用による航空手荷物管理システムに関する調査研究会」を平成12年11月に設置し、平成14年3月までの間に関係業界のニーズ、設備・技術に関する動向等を把握するとともに、実証実験も併せて推進し、研究成果を取りまとめた。
今後当省はこの研究会の成果をもとに、航空手荷物分野等に係る関係者がシステムの実現に取り組み、効率的で安全な航空手荷物等の管理システムを構築していく環境の整備に努めていくこととしています。
「技術応用による航空管理システムに関する調査研究報告書」概要RFID
調査研究の背景・目的は、平成9 年月に閣議決定された「総合物流施策大綱」は、物流の効率化を進めるため、在庫管理、集荷、配送、検品等の業務における情報化に対応していくことが不可欠であるとし、新技術の開発によって貨物位置確認等、物流システムの安全性と信頼性の向上に役立てるべきこととしていた。
また、平成13 年「新総合物流施策大綱」は物流の迅速化や効率性の向上並びに航空手荷物のロストバゲージの削減等に資する新技術の開発と利用に積極的に取り組むこととし、具体的には無線利用による移動体識別()について、その導RFID入・普及を推進している。
セキュリティーの向上及び手荷物管理RFIDの効率化等に対する具体的な対応策を確立することを目的として実際の航空手荷物を使って実証実験を実施する等調査研究を推進した。
調査研究の概要
・これまでに海外で行われた実証実験で以下の課題が明らかになっている。
1.タグの更なるコスト低廉化RFID
2.タグの実環境下における読取等精度の向上等RFID
今回実施した実証実験のポイント
世界で初めて回路印刷方式による低コストタグと書込み容量の大きいタグの種2類のタイプを使用し、空港施設を利用した実環境下における読取率及び書込率等についての実証実験を行った。
今回の実証実験結果
1.今回の実験で使用した回路部分を印刷する技術により従来の分の程度の10分の1の低価格タグの開発に成功。
2.今回の実験において、タグのワイヤレス通信とメモリの読み書きが可能RFIDであるという特徴を引き出すことに成功。並びにかなりの高い読取率・書込率が得られた。
今後の課題
1.チップを含めて更に低廉な航空手荷物タグの開発。
2.認識率99.99%を目標とする省スペースを考慮したアンテナの開発。複数のモードに対応できる共用アンテナの開発。
3.既存の空港内情報管理システムを活用したデータ管理等がスムーズに行えるようなシステムの確立。
詳しくは下記アドレスを参照。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha02/15/150402_.html
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国土交通省/RFID技術応用による航空手荷物管理システムに関する調査まとめる
2002年04月04日/未分類
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