SAPジャパン、KPMGコンサルティング／ＳＣＭ分野で協業強化

KPMGコンサルティング（株）とSAPジャパン（株）は9日、SCMソリューション・デリバリーセンターをSAPジャパン内に設立した。
両社は2001年12月にCRM（顧客関係管理）分野における協業関係を強化したが、日本国内でのSCMプロジェクトで数多くの実績を誇るKPMGコンサルティングとの更なる協業強化を目指し、今回のセンター設立することで合意した。
KPMGコンサルティングは独自のノウハウを活用し、SAP APOの導入を検討している顧客に対してSCMプロジェクトの方針決定の支援を行う。
これらの支援にあたり同社は、導入作業だけではなくSAP APO導入を前提として、プロジェクト期間の短縮に加え、プロジェクト自体を成功に導く事により、顧客の投資対効果を最大化させていく。
SAPジャパンはKPMGコンサルティングと協同で、プロジェクト案件の初期段階から、顧客のシステムの状況や目標等を共有し、最適なSAPソリューション利用、最新の製品状況や世界的に豊富な実績や事例を加味した提案サポート活動を行い、将来のSCM方針作成を支援していく。
このセンター設立により、事例紹介から評価、ソリューションの提示までを総合的に顧客に提供することが可能となる。その結果、従来約2ケ月程度要していたmySAP SCMソリューションの提案までの期間が、両社のSCMプロジェクトの経験とノウハウと今回の協業を通じて、３週間以内に短縮する。
これにより、経営課題の早期発見のための最適なSCMソリューションの提示が可能となり、顧客における意思決定の迅速化が実現できる。両社は、顧客企業に対して、2002年中に20件のソリューション提案を予定している。