(株)トワード物流は、カシオ計算機製のPDA を用いた、トラック情報ネットワークシステム「TRU-SAM」を開発し、トラック運送会社に向けて、5 月上旬より発売する。
「TRU-SAM 」は、運行中の各トラックの位置・速度・燃費・貨物室内温度などを運送会社の事務所でリアルタイムに把握でき、さらにトラック運転席のPDA にも同じ情報を表示することで、ドライバーと管理者間の情報共有を実現したシステム。
リアルタイムに情報を共有することで、ドライバー自身の経済・安全運転意識が自然に高まり、PDA 画面の情報を参照し、管理者からの指導に従うことで、平均20 %・最大40 %(トワード物流保有トラックでの実証試験による)の燃費を削減できる。
この大幅な燃費削減は、運送会社のコスト削減のみならず、CO2 削減により環境保全にも寄与するもの。
トラック搭載用のシステムは、NTT ドコモのパケット通信サービス「DoPa 」通信機能を内蔵したPDA 『カシオペアE- 707 』(カシオ計算機製)、PDA に装着するGPS アンテナカード(日本無線製)、車両センサーインターフェース及び燃料消費量計測装置で構成されている。
PDA に集められた各トラックの情報は、DoPa 網を介してTRU- SAM 集中サーバーで一括管理し、運送会社の事務所では、集中サーバーにインターネット経由でアクセスすることで、個々のトラックの詳細な状況を管理でき、ドライバーに対しタイムリーな指導が行える。
システム構成内容
トラック搭載用システム 35 万~45 万円/1 台 PDA (カシオペア)、GPS アンテナカード、
車両センサーI/F 、燃料消費量計測装置
管理事務所システム 40 万円 リアルタイムモニターソフト、
メモリカード解析ソフト
集中サーバー使用料 月額1 500 円/1 台
この他、DoPa 通信費(1 日10 時間運行で10 分に1 回で情報収集した場合 月額1500 円程度)がかかる。
TRU-SAM の特長
乗務員と管理者の間でのリアルタイムの情報共有(送信及び記録されるデータはPDA 上で乗務員にもすべて開示されている)を実現している点。
これにより、従来の運行管理システムや動態管理システム等では得られなかった、大幅な運行コストの削減、交通事故の減少及び環境への配慮が期待できる。
現時点までの実証試験では、最大で40 %、平均でも20 %の燃費削減が実現できている。このことは、TRU- SAM での管理が、乗務員に対して経済運転及び安全運転に意識付けをし、その意識を維持できる管理手法であることの証であり、燃費と同時にその他の消耗費も同程度に削減できることが想定できる。
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トワード物流、カシオ計算機/PDA を用いたトラック情報ネットワークシステム
2002年04月18日/未分類
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