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国土交通省/テクノスーパーライナー実用化へ新会社設立

2002年04月30日/未分類

国土交通省は、テクノスーパーライナー(TSL)をはじめとする高度船舶技術を活用した新しい海上輸送システムの開発・事業化に取り組んできたが、TSLの保有・管理等を行う新会社が、海運、造船、物流、商社及び日本政策投資銀行から総額32.8億円の出資を得て、平成14年5月中旬に設立される。
新会社の保有するTSL第一船は、東京-小笠原航路に投入(平成16年度)される予定。これにより、本土から小笠原へのアクセスが大幅に改善され(片道26時間→約16時間)、島民の利便性の向上や小笠原の活性化に大いに寄与することが期待される。
なお、新会社では、TSLを始めとする新形式超高速船舶の保有・貸与のほか、TSSの開発・提供及び海上輸送システム開拓事業を行うこととしており、国土交通省も、引き続き取組みを積極的に支援していく。
新会社の概要
資本金:3,280百万円
設立年月日:平成14年5月13日(予定)
事業内容:
海上輸送システムの開拓事業(市場調査、事業化環境整備等)
トータルサポートシステム(TSS:TSLの運航や保守管理を支援する総合的な技術支援システム)の開発及び提供
新形式船舶の保有・貸与 他
海上輸送システム開発会社への出資者
三井造船(株) 10億円
日立造船(株) 1億円
日本政策投資銀行9億8000万円
三井物産(株) 1億円
石川島播磨重工業(株) 3億円
三菱重工業(株) 1億円
日本郵船(株) 2億円
三菱商事(株) 1億円
川崎重工業(株) 1億円
日本通運(株) 5000万円
住友重機械工業(株) 1億円
(株)日本海洋科学 5000万円
日本鋼管(株) 1億円
小笠原TSLの概要について
TSLの小笠原航路への早期導入については、昨年1月に扇国土交通大臣が小笠原を視察した際、村から強い要望を受けていたところ。昨年9月、東京都もTSL就航の実現に全面的に協力する旨表明。
TSLの就航により、片道約26時間が16時間に短縮され、夕方発翌朝着のナイトクルーズ便が可能。週1便は週2~3便に増便され、島民生活の利便性の向上及び地元経済の活性化が期待される。
 
小笠原TSLの仕様
要目:小笠原TSL おがさわら丸
全長:140メートル
全幅:30メートル
総トン数:1万4,500トン
速力:時速約70キロ
材質:アルミ軽合金
推進機関:ガスタービン(ウォータージェット)
旅客数:725名

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