三菱マテリアル、宇部興産／セメント事業生産統合を中断

三菱マテリアル（株）と宇部興産（株）の両社はセメント事業の生産部門統合に向けて検討を進めてきたが、このほど検討を中断することになった。
両社は１９９８年１０月に販売物流部門、１９９９年１０月に研究開発部門を統合し、業界を取り巻く環境の悪化が予想されるなか、経営の効率化、収益性の強化、国際競争力の向上等を目指し新たに生産部門を含めた統合に向けて検討を進めてきた。
しかし、統合後の事業展開等に関して経営方針が、最終的に一致せず、検討を中断することとした。
今後は、両社それぞれが収益力、財務等の事業基盤の強化に向けて鋭意努力するが、生産部門については、両社とも更なる合理化、効率化を追求する必要があることから、今後共、包括的事業提携の下、両社協力出来る事項は共同でコスト削減に取り組んでいく。
また、販売、物流、研究開発部門における元来の提携関係は、現在までの実績が示すように統合によるコスト削減等大きな成果を上げており、今後とも維持・発展させていく。