宇部興産は12月17日、GMP(厚生労働相が定めた医薬品等の品質管理基準)対応の第4医薬品製造設備(医薬原体製造設備)を、宇部市の宇部ケミカル工場内で稼動している第3医薬品製造設備に隣接して建設すると発表した。
新設備は鉄骨・軽量気泡コンクリート造の6階建て構造で、建屋面積は延べ1600㎡。槽類13基、濾過機4基、遠心分離機2基のほかクリーンルーム一式を備える。宇部興産は消炎鎮痛薬、降圧薬の原体などを製薬会社から受託して製造しており、自社医薬の抗アレルギー薬、降圧薬の原体も製造している。
今回はこれらの原体需要が伸びると予想し、新たな受託原体・中間体も増えているため製造能力の増強を決めた。
2011年7月の完成予定で、試運転後11月から商業生産に入る。