日本アイ・ビー・エム、エスアイソリューションズ／製造業向けERPソリューション・センター、大阪に開設

日本IBM（株）とエスアイソリューションズ（株）は、短期間でのERPシステムの提案と構築を行う「ERPテンプレート・ソリューション・センター」を、日本IBM大阪事業所(大阪市西区)イノベーション・センター内に共同で開設した。
シャープ（株）は、業界に先駆け1990年代初めからSAPのR/3を採用したERPを展開しており、現在世界の41拠点で利用している。R/3に対して10年間に渡り自社業務向けに様々なカスタマイズを行っており、SISはこのノウハウを基盤とした「VIPS(Value Innovation Production System)」と名づけた製造業向けのテンプレート(雛型)を、日本IBMを通して提供する。
VIPSには、予測と予約注文、確定注文の3段階で発注を行う「3段階別発注システム」や、発注の3日後に納品するスタイルで、毎日発注する「3日リードタイム発注方式」といった日本の製造業に固有の機能を含んでいる。
このため、SAP導入時にVIPSを利用すると、業界に共通する日本の取引形態を新たにカスタマイズする必要がないため、短期間に低価格でERPのシステムを構築できる。
本日開設したソリューションセンターは、VIPSに蓄積されたシャープのERP構築に関する優れたノウハウを、製造業の顧客に広く展開する。ERP構築を検討している顧客に対して、ERPシステム概要デザインとプロジェクト計画立案をワンストップで提供する。