本田技研工業(株)は、世界トップレベルの環境マネージメントを実践するため、事業の全領域における環境負荷を定量的に把握する「Honda LCAシステム」を構築した。
これにより、生産から廃棄段階に至るライフサイクル全体における環境負荷の定量的な把握と負荷低減の目標設定ができるため、環境改善のレベルアップとHondaの製品や企業活動から排出される環境負荷の低減に寄与できる。
「Honda LCAシステム」は、「Honda LCAデータシステム」と「Honda LCAマネージメントシステム」で構成されており、Hondaの二輪車、四輪車、汎用製品に対しすべて共通で使用できる。このシステムを使うことによって環境負荷データを収集する部門が直接環境負荷低減活動ができ、削減施策に対しても削減量等の結果が定量的かつオンタイムでの把握が可能となる。
本田技研工業はかねてより製造(グリーンファクトリー)、販売会社(グリーンディーラー)、本社・地区ビル(グリーンオフィス)、購買(グリーン購買)、物流(グリーンロジスティクス)といった個別の領域で環境負荷の低減活動を推進しているが、これらの活動を束ねて製品一台分の環境負荷を明確化、それを基に環境負荷低減を図っていくため、「LCAプロジェクト」を発足させ活動を展開してきた。
LCAは環境負荷を把握する重要なツールと位置づけており、企業活動、製品開発に活用していくと共に、「Honda環境年次レポート」で成果を公表して行く。
LCA(Life Cycle Assessment)=製品のライフサイクル [原料採取→製造→流通→使用(消費)→廃棄]における資源・エネルギー消費量や、廃棄物の排出量などを考慮して、環境負荷を包括的に評価する手法。
■Honda LCAシステムの特徴
「Honda LCAデータシステム」
環境負荷項目すべてのインベントリーデータ(素材/副資材/エネルギーなどの使用量/廃棄量/リサイクル量データ)がホストコンピューターで一元管理され、必要な環境データ出力が可能。Webアプリケーションを用いているので社内で共用することが可能。また、将来的には取引先や世界5極共通で使用できるシステムとなっている。
「Honda LCAマネージメントシステム」
環境負荷低減に取り組む関連部門毎の活動を、社内の環境会議で目標値を決定し、PDCA展開していくシステム。全体での目標値の共有化を図る。
■ LCAシステム活用事例
企業活動総量:Honda のすべての企業活動から排出される環境負荷。
・年度毎の環境負荷の変化が確認できる。
・社内各部門の環境負荷低減施策の効果が予測できる。
走行総量:日本に保有されているHonda製品が1年間使用された時に排出する環境負荷。
・年度毎の販売車により環境負荷の変化が確認できる。
・将来の新機種開発における環境負荷低減への寄与が予測できる。
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本田技研工業/環境マネージメントシステム「Honda LCAシステム」構築
2002年06月23日/未分類
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