丸紅／中国上海に電子材料営業拠点開設

丸紅（株）は急速に拡大する中国の電子・電気産業の市場ニーズに迅速に対応するため、7月18日に上海外高橋保税区に関連部材の取扱いに特化した営業拠点を設置し、８月１日より正式に開業した。
新会社は丸紅による全額出資子会社「丸紅信息技術（上海）有限公司」で、中国シフトを加速する外資系エレクトロニクス企業を中心に、在庫機能を含めた部材調達、製品販売に関わるサプライチェーンマネージメントサービスをはじめ、コンサルタントサービスを提供し、ソリューション型貿易企業を目指す。
丸紅は華東地区で既にブラウン管用ガラスをはじめ、プリント配線板、フォトレジスト等エレクトロニクス関連部材の製造合弁事業を軸にこの分野での営業基盤を固めつつある。今後、半導体・液晶産業の集積地になる揚子江デルタでの営業拠点の設置が不可欠と判断し、WTO以降の国内取引への参入も視野に入れて、今回の新会社設立を決めたもの。
電子材料分野では、日本や台湾から中国へ進出する企業が相次いでいるが、サプライチェーンマネイジメント等のサービスを提供する体制が未熟で、こうしたインフラ整備の需要が高まっており、同社としては、当面外資系進出企業を対象に営業活動を行う。
業界の体質上、スピードとスペシャルティが要求されることより、現地採用スタッフも関連業界の専門知識を有する人材を確保し、社長には中国国籍の当社本社営業部長を起用。 開業当初は１５名体制で臨み業容に応じて増員し、２００３年度には１億５千万ドルの取扱高を目指す。
新会社概要
名称 ：丸紅信息技術（上海）有限公司
資本金：US$ 100万ドル（丸紅株式会社：80万ドル、丸紅上海会社20万ドル）
本社：上海市外高橋保税区富特北路520号
代表者：藤春 裕平
総経理：李 福生
株主構成：丸紅株式会社80％、丸紅上海20％